メタルジグとシングルフック
メタルジグの付属品
市販のメタルジグは、最初からフックやスプリットリング、アシストフックなどの付属品がついていることが多いです。
大体のジグは、手を加えずともそのまま使うことができるのですが、私はメタルジグを購入したら、必ずフックをシングルのバーブレスに交換してから使っています。
シングルフックへのこだわり
シングルフックは青物釣りを始めた頃から使っていました。
当時はダイソーのメタルジグばかり使っていたのですが、ダイソージグは付属のフックがすぐに錆びてしまうのと、塗装が剥げやすいという欠点があります。
そのため、ダイソージグを使う前には必ずフックを交換し、さらに表面をコーティングしてから使っていました。
DECOYのプラッギンシングル(Pluggin' Single)
ただ、交換するフックが悩みのタネで、針が3本のトレブルフック(トリプルフックともいいます)は軒並み高価でした。
当時はアルバイト生活だったので、できるだけお金をかけないようにしたかったのです。
そこで安いフックを探したところ、プラッギンシングルというシングルフックが、トレブルフックの1/2~1/3ぐらいの値段で売られていました。
試しに買って使ってみたのですが、シングルフックでも問題なく魚は釣れるので、それ以来ずっとプラッギンシングルを使い続けています。
プラッギンシングルはアイが一部凹んでいるのですが、特に強度は問題ないようで、今までに折れたことはありません。
この凹みは、スプリットリングを通しやすいように付けられているようです。
また、このフックは使っていると少しずつ錆びてくることがあるのですが、少し錆びたぐらいなら問題なく使えます。
トレブルフックとの比較
しばらくシングルフックを使ってから、トレブルフックを使ってみたりもしました。 ですが、特に針掛かりに違いはなく、むしろシングルのときの方が根掛かりが少なかったので、以降はシングルフックしか使わなくなりました。
魚をいたわる
シングルフックには、根掛かりが少ないこと以外にもう一つメリットがあります。 それは魚へのダメージを極力抑えられるということです。
シングルのバーブレス
トラウトの管理釣り場では、シングルのバーブレスフックを使うのがルールになっています。
それ以外にも、ラバーネットを使用するなど、できるだけ魚に負担をかけない道具と釣り方が求められます。
トラウトの管理釣り場に行ってからというもの、何となく影響を受けてしまい、青物釣りでもできるだけ魚に負担をかけないようにしたいと思うようになりました。
(魚に負担をかけないためには、釣りに行かないのが一番なのですが、その議論はひとまず置いておきます。)
魚をリリースするために
青物釣りでは、小さい魚はリリースするようにしています。 魚を逃がすときにできるだけダメージが残らないよう、管理釣り場を見習い、フックは全てシングルのバーブレスを使っています。
フックをバーブレスに
ところが、ルアー釣り用のフックは、管理釣り場用でもない限り、バーブレスフックは売っていません。 そこで、シングルフックのカエシをプライヤーで潰し、バーブレスフックにしてから使っています。
カエシが無いメリット
カエシを潰しておくと、魚を逃がす時に簡単に針を外せますし、傷口を広げずに済みます。
カエシを潰すと魚に逃げられやすくなりそうですが、これもカエシがある場合と比べて、あまり差は感じません。
しっかり糸を張って取り込めば、そうそう逃げられることはありません。
ランディングネットの網に針が刺さっても、すぐに取ることができます。
カヤックフィッシングでは、尚更シングルのバーブレス一択です。
フックの交換方法
フックの交換
ルアーに付属のフックをそのまま使うとしても、いずれは錆びてくるので交換が必要です。
フック交換の道具
フックは爪を使って交換することができますが、少し面倒です。
できれば、スプリットリングオープナーが付いているプライヤーか、スプリットリングピンセットがあったほうが良いです。
ピンセットは下の画像のようにして、スプリットリングを開けることができます。
スプリットリングを開いたら、フックの環やメタルジグのアイを通して接続します。
針の本数と交換の手間
メタルジグは一本針のものが多いので、交換は楽です。 シーバス用のミノーなどは、針が二つのものも多いため、交換が少し面倒です。 一本を交換しているとき、もう一本の針が手に刺さらないよう、注意しなければなりません。
フックのサイズについて
プラッギンシングルのサイズ
プラッギンシングルのサイズについても述べておきます。
プラッギンシングルのサイズのラインナップは、
6 , 4 , 2 , 1 , 1/0 , 2/0
などとなっており、右に行くほどフックは大きくなります。
よく使うサイズ
私がよく使うのは「2」か「1」のサイズです。 目安として、30cm~40cmぐらいの青物であればサイズは「2」が良く、50cmぐらいのものが釣れるのならば、サイズは「1」が良いでしょう。 60cmぐらいの魚なら「1/0」が良いですし、それ以上ならば「2/0」が良いと思います。 私はメタルジグを購入したら、針を「1」のサイズのプラッギンシングルに交換しています。
サイズ感覚
「1」と「2」はあまり大差なく感じますが、「1/0」だと40cm~50cmのイナダには大きすぎ、掛かりが悪くなります。 逆にワラサクラスになると、「2」は小さすぎます。
アシストフックについて
アシストフックとは
最後にアシストフックについてですが、アシストフックというのは、糸を結ぶアイ側に付けるフックのことです。
シングルのフックに太い根付け糸が付いていて、下の画像のようにアイに直接取り付けることができます。
アシストフックの取り付け方
私が釣り場でルアーをセットするときは、スナップにアシストフックを付けてから、ルアーを取り付けるようにしています。
こうしておくと、ルアーやアシストフックの交換が簡単です。
メタルジグのフックの設定
メタルジグのフックには色々な設定の仕方があり、アシストフックとリアフックを両方付ける形や、リアフックのみ、アシストフックのみというセッティングの仕方もあります。
基本は両方のフックを付けておくのが良いでしょう。
アシストフックを付けたからといって、食いが悪くなったことはありません。
青物が掛かるフック
メタルジグを巻いているときに魚が掛かると、十中八九、後ろのリアフックに針掛かりしています。
これは魚がルアーを追い食いする形になるからでしょう。
落とし込みで掛かるフック
逆に、メタルジグを落とし込んでいるときに魚が掛かると、アシストフックに掛かっていることが多いです。
カヤックフィッシングでは落とし込みがメインのため、アシストフックに掛かることがほとんどです。
そのため、カヤックフィッシングではアシストフックが必須です。
陸からの青物釣りでは
陸からの青物釣りでは、メタルジグを巻いているときに掛かることが多いので、先述の通りリアフックに掛かることが多いです。 そのため、アシストフックは無くても良さそうなのですが、少しでもフッキングの可能性を上げるために一応アシストフックも付けておいた方が良いでしょう。
サゴシが釣れるときは注意
ただ、歯の鋭いサゴシが釣れるときは要注意です。
サゴシがアシストフックに掛かると、太い根付け糸でもスッパリと切って行ってしまいます。
サゴシがいる場所ではジグをしっかり巻いて追い食いさせ、リアフックに掛けるようにします。
それかアシストフックを外しておいても良いでしょう。
アシストフックの種類
アシストフックには色々な種類があります。
何も装飾が付いていない一本針の物から、キラキラしたティンセルなどの飾りが付いている物や、針が2つの物もあります。
どれを使っても良いと思いますが、針の数が多いと取り回しが悪くなるので、私は一本針の物を使っています。
また、アシストフックもカエシを潰してバーブレスにしています。
アシストフックは自作できる
アシストフックを自作すれば、好きな針や根付け糸の長さの物を作ることができます。
詳しくはアシストフックの自作のページをご覧ください。