ダイソージグのラインナップ
ダイソージグとは、100円ショップのザ・ダイソーで発売されているメタルジグのことです。
後で詳しく説明しますが、最初に発売されたのが「ジグベイト」で、それから「ジグロック」、数年後に「メタルジグ」の順で発売されました。
現時点で100円ショップに売られているメタルジグは、私の知る限りだと、ダイソーのメタルジグ3種類と、Seriaのメタルジグ1種類です。
それぞれのカラーや重さを見てみましょう。
ダイソージグでは最古参で、私が青物釣りを始めた数十年前にはすでにありました。
カラーはブルー・ピンク・オレンジの3種類で、重さは18g・28g・40gというラインナップになっています。
ダイソージグの中では一番バランスが良く、巻いても落とし込んでも良いです。
ジグベイトの次にダイソーから発売されたメタルジグです。
カラーはシルバー・グリーン・ブルピンの3種類で、重さはジグベイトと同じく18g・28g・40gです。
発売されたばかりの頃は、グリーンがよく売れ残っていました。
ルアーのカラーについてのページに書きましたが、グリーンでもどのカラーでも、問題なく青物は釣れます。
このジグロックはジグベイトより平べったく、巻くよりも落とし込むのに適していますが、巻いても充分釣れます。
ずんぐりした感じが好きで、私はダイソージグの中で、ジグロックが一番気に入っています。
私が最初にこのジグを見かけたのは、2021年になったばかりのころでした。
ジグロックが発売されてから数年後に発売されました。
画像の通り、カラーはイワシ・グロ―シルバー・ゼブラパープルの3種類で、重さはこれまでのダイソージグ同様、18g・28g・40gです。
ジグベイトやジグロックより細身で、巻くのに適しています。
私はこれでサゴシを釣ったことがあります。
これまでの3つのジグを比べると、アピール力は、「メタルジグ」<「ジグベイト」<「ジグロック」という順になります。
「ジグベイト」と「ジグロック」は塗装が剥げやすいのですが、「メタルジグ」は他の2つに比べると、塗装が剥げにくく感じます。
形状を見る限り、ダイソーの「ジグロック」と同じです。同じ製作所で作られているのかもしれません。
カラーはジグロックと違い、ブルー・ブルピン・レッドの3種類です。
先述の通り、これでマダイやサゴシなど、色々な魚を釣りました。
100均のジグは種類ごとに一長一短があるのですが、どれも巻けばよく泳ぎ、青物が掛かります。
メタルジグについてのページに書きましたが、重さにだけ気を付け、後はデザインや形が気に入った物を買うのが良いと思います。
ダイソージグでの初陣と100円ジグの釣果
私が初めてサゴシを釣ったのは、もう数十年前になるでしょうか。
初めて青物釣りに行ったときのこと、その日はサゴシの活性が高く、堤防のすぐ近くまでサゴシのナブラが接近してきました。
当時用意していたメタルジグは、ダイソージグのジグベイト、18g・ブルーカラーでした。
ジグベイトをナブラの近くに投げ、着水と同時に巻き始めると、ガッ!!というジグをひったくられるような手応えとともにサゴシが掛かりました。
50cmに満たないくらいのサゴシでしたが、そんなサイズの魚は今までに釣ったことがなく、何とかやり取りして堤防の上に抜き上げました。
まだナブラは続いていたので無我夢中でジグベイトを投げ、結局サゴシを3匹釣りました。
今でも、当時の青物の引きの強さと、帰った後の腕の筋肉痛を覚えています。
それからというもの、すっかり青物の引きの強さに魅了された私は、足繁く釣り場に通って青物を狙い続けました。
周りの釣り人を観察したり、ときには情報交換をしながら、青物が釣れる道具や仕掛け、釣り方などを研究しました。
竿やリール、ラインなどの道具は色々なものを試したのですが、唯一ルアーだけは、ジグベイトとジグロックの、ダイソージグ一辺倒で釣りをしていました。
当時はお金が無かったのと、何となく安いルアーで釣ることに意固地になっていたのだと思います。
そうして釣りを続けるうち、周りが釣れていない日でも、毎回何かしらの釣果を出せるようになってきました。
その時分かったことの一つは、ルアーは高いものでなくても釣れるということでした。
100円のルアーでも、しっかり巻いていれば魚は食ってきますし、高いルアーと遜色なく釣れます。
下の画像の魚は70cmのワラサでしたが、ジグロックのブルピンカラー、40gで釣りました。
ただ、100円のルアーは値段なりのデメリットもあるので、それは後述します。
今では100円のジグではなく、Mariaのムーチョ・ルチアを使うことが多くなってしまいました。
それでも100円のルアーも使い続けており、これまでに色々な魚を釣ってきました。
最近では陸から釣るよりも、カヤックに乗って釣りをすることの方が多くなってしまったのですが、今までに100円のジグで色々な魚を釣っています。
マダイとサゴシはSeriaのメタルジグで、サバとイナダはダイソージグのジグロックで釣りました。
ダイソージグの2つの弱点
ダイソージグは、高いジグに遜色ない釣果を出せますが、安いには安いなりの弱点があります。
そのまま使っても釣れますが、使う前に対策を行っておいた方が良いです。
ダイソージグの一つ目の弱点は、付属のフックとスプリットリングです。
ダイソージグに使われているフックとスプリットリングは、海水に入れるとすぐに錆びます。
また、釣り具メーカーのルアーに使われているものと比べると、やはり強度が不安です。
錆びても魚は釣れるのですが、大物が掛かったり何匹も釣ったりしたときは、折れたり曲がったりしないかと心配になります。
ルアーのフックについてのページに書いた通り、私はダイソージグを使う前に、フックを交換して使っています。
交換するフックは、プラッギンシングルというシングルフックです。
ダイソージグは、ルアー本体のアイは錆びないので、フックとスプリットリングを交換するだけで大丈夫です。
ダイソージグの2つ目の弱点は、塗装が非常に剥がれやすいことです。
数回投げただけで一部が剥がれ、そこからぺリぺリと剥がれ続けていきます。
下の画像はセリアのメタルジグですが、ダイソージグも同じ様に剥がれます。
塗装が剥げても釣れないことはないですが、アピール力が落ちますし、鉛がむき出しだと環境に良くありません。
塗装の剥がれ対策は、事前にルアーをコーティングしておくしかありません。
コーティングについては次の項で説明しますが、私はこれが面倒で、あまり100円のジグを使わなくなりました。
釣り具メーカーのルアーは、コーティングなどをしなくても、あまり塗装が剥がれません。
ダイソージグのコーティング
ダイソージグを使うときは、塗装が剥がれないようにするため、あらかじめコーティングをしておきましょう。
オーソドックスなコーティング方法はウレタンコーティングです。
ウレタンコーティングに必要な物は、
・コーティング液
・うすめ液
の2つです。
ルアーを漬けるだけならばコーティング液だけで良いのですが、使った後のコーティング液にうすめ液を入れておかないと、コーティング液が固まってしまいます。
専用のコーティング液にそのままルアーを漬け、乾かします。
漬けるときは、よく部屋を換気しながら行いましょう。
漬けるときは液が多くならないようにしましょう。薄く何度も塗装をするのがポイントです。
一回だけのコーティングでは塗膜が弱いので、ルアーが乾いたら、もう1,2回、漬けて乾かしておきましょう。
コーティングが終わったら、吊るした時の下側のアイは、固まった液で塞がっているはずなので、カッターなどで固まった液をこそいでおきましょう。
ルアーを引っ掛けておく台は、100均で部品を買って手作りしました。
S字フックは針金の手作り品です。
コーティング液を使ったら、必ずコーティング液の表面にうすめ液を垂らしておきましょう。
コーティング液は固まりやすく、こうしておかないとすぐに固まってしまいます。
ルアーのコーティングには、コーティング液を使う以外にも色々な方法があります。
私が昔よく行っていたのは、2液混合の接着剤にラメを混ぜ、ジグに塗る方法です。
爪楊枝で、ジグにラメを塗り広げていきます。
できるだけ平べったくなるようにしましょう。
塗り終わって乾かしたら、水で洗い、固まり切らなかった接着剤を流しましょう。
この方法でコーティングすると、ラメが光ってアピール力が増しますし、何よりとても頑丈になります。
ラメが鱗のようになり、サゴシの歯でも傷がつきません。
表面が凹凸になるため、動きのバランスを崩しやすくなるのと、ジグのシルエットが大きくなってしまうのが欠点です。
他にも、事前に塗装を剥がしておき、塗料やマーカーを塗る方法もあります。
Mr.カラーの銅色を塗ってみました。
手塗りなので荒いですが、これで充分釣れます。
ジグが厚くならないのと、ジグを自分の好きな色にできるのがこの方法の良いところです。
これらの方法は、事前にルアーを塗装するだけでなく、ルアーを使っていて塗装が剥がれた時、ルアーを復活させるのにも使えます。