網走監獄以来の檻に入る【壮瞥公園・昭和新山・昭和新山熊牧場】

旅の記録車で北海道一周全ページ


道の駅 だて歴史の杜へ

十五日目の朝7:00。

 

少し寝過ごしてしまった。

 

朝は風が冷たい。

室蘭を出発しよう。

 

運転のおともにガラナを購入。

 

今日は一気に函館まで行ってしまおうと思う。

道は長い。

 

昨日何度も見た白鳥大橋を渡る。

 

ここを渡ってしまえば、いよいよ北海道一周も大詰めだ。

 

道路はぐるっと一回りしながら、上へ登っていくようになっている。

 

白鳥大橋を渡り、しばらく海岸沿いに行くと、伊達市街が見えてきた。

 

道の駅 だて歴史の杜があったので寄ってみよう。

 

伊達といえば伊達政宗を思い浮かべるが、関係はあるのだろうか。

杜という字も仙台を思い起こさせる。

 

 

伊達政宗との関係を調べてみると、伊達市の伊達150年を記念してというページに、以下の記述があった。

伊達市は平成31(2019)年、仙台藩一門亘理伊達家領主の伊達邦成が明治政府から有珠一郡の支配を命じられて以来、150年の大きな節目の年を迎えました。

やっぱり、仙台の伊達家と関係のある場所だったようだ。

 

 

道の駅に、だて歴史文化ミュージアムという施設もあったが、まだ開館時間ではなかった。

とりあえず城門をくぐってみよう。

 

 

 

 

城門の奥は公園になっているようだ。

 

 

 

これはヤマボウシというらしい。

手裏剣のような花が特徴だ。

 

お堀には鯉が。

 

私が近づくと、鯉たちが寄ってきた。

 

人間が近づくと餌をもらえるというのを学習したのだろう。

 

 

 

 



洞爺湖方面へ

道の駅を出て、そのまま国道37号を行く。

 

道路の右手に特徴的な形をした山が見えてきた。

あちらは洞爺湖の方向だ。

 

もしかして昭和新山だろうか(後で調べるとこれは有珠山だった)。

あの山を見ていたら好奇心が頭をもたげてきた。

 

一直線に函館へ向かう予定だったが、寝過ごしてしまったこともあり、何となく予定変更する気分になった。

 

洞爺湖方面へ行ってみよう。

 

洞爺湖付近の、道の駅 そうべつ情報館iに到着。

まだ施設が開く時間ではないので、トイレだけ借りた。

 

壮瞥公園へ

 

ガイドブックに載っていた、壮瞥公園に向かう。

壮瞥公園は高台にある公園で、洞爺湖を見渡せるらしい。

 

公園までの道は狭く、勾配が急である。

羅臼のクジラの見える丘公園を思い出した。

 

少し走って壮瞥公園に着いた。

 

ここから洞爺湖を一望できる。

 

斜面に生えているのは梅だろうか。

良い時期には花が壮観だろう。

 

湖の真ん中に浮かぶ島は、大島という。

 

大島には博物館があるらしい。

船で島に渡れるようだ。

 

 

 

不動明王様の像

 

壮瞥公園には、不動明王様が直立している。

 

ものすごい顔をしていた。

きっと悪鬼も逃げ出すだろう。

 

 

遠くに有珠山が見える。

 

 

これから有珠山と昭和新山の方に行ってみよう。

 

壮瞥公園から昭和新山へ

 

壮瞥公園から車を走らせ、有珠山の方へ向かう。

 

昭和新山の駐車場に着いた。

まだ時間が早く、施設は閉まっているようだ。

 

昭和新山は、中学の理科で習う有名な山だ。

溶岩にねばり気があるため、噴火は爆発的で、ドーム状の山体になると習った。

 

ここに来るまで、昭和新山が北海道にあることすら知らなかった。

学校で習ったことも、実際に現地を訪れてみると色々な発見があり、生きた知識になる。

 

昭和新山を見学

 

山の近くまで行けるようなので行ってみよう。

 

レンガ色の山から煙が上がっている。

山体に天然のレンガがこびりついているから、このようなレンガ色なのだそうだ。

 

レンガは粘土や砂を高温で焼成して作る。

レンガ造りの行程と同じようなことが、山体が形作られるときに起こったのだろう。

 

昭和新山の歴史

 

看板によれば、昭和新山の歴史は浅いようだ。

 

のどかな麦畑だったこの場所は、1943年から激しい地震とともに、地面が隆起し始めたそうだ。

 

ちなみに1943年といえば、第二次世界大戦の真っただ中。

日本を含む枢軸国側の敗戦が色濃くなってきたあたりだ。

 

1944年には噴火が始まり、4ヶ月も噴火を繰り返した。

そして、ただの平地だった場所が、300mもの台地になった。

 

最終的に、翌年の1945年には標高が407mにもなり、やっと活動が休止したらしい。

 

 

山が隆起し始めた1943年は、今からたったの81年前。

 

昭和新山の年齢は、まだ人の一生分ぐらいでしかない。

だから名前に「新山」と付いているのだろう。

 

 

看板に書いてあったことそのままだが、

目前にそびえる昭和新山は、私たちに大自然のいとなみの不思議を物語って

くれている。

 

 

駐車場に戻る

 

昭和新山を見終え、駐車場に戻った。

 

昭和新山の駐車場は、有珠山へのロープウェイや、これから行く熊牧場へと通じている。

 

ロープウェイに乗りたかったが、時間の都合で今回は見送ることにした。

次は熊牧場に行ってみよう

 

 

熊牧場の内部へ

 

熊牧場は、外装の工事中だった。

 

 

 

中に入ると、広めの土産屋と受付がある。

 

受付を通って奥へ。

 

 

 

自販機に熊の餌が売っていた。

 

 

 

一つ購入。

 

 

餌はクッキーだった。

 

 

眼下の檻には、クマたちがのそのそと歩いていた。

 

 

 

立ち上がってこちらを見ている。

 

 

クッキーを欲しているのだろう。

 

一つ投げ与えた。

 

 

 

おっちゃんのようなクマ。

 

 

 

 

アライグマの部屋

 

クマはクマでも、アライグマもいた。

 

 

 

 

外から部屋にパイプが通してある。

 

 

ここから部屋にクッキーを入れることができるようだ。

 

 

パイプからクッキーが出てくることを知っているのだろう。

 

 

催促されたので、クッキーを入れた。

 

 

催促するクマたち

 

次は熊の檻へ。

 

 

 

クッキーが欲しいと催促をされる。

 

 

 

中のクマにいきわたるよう、クッキーを投げた。

 

 

 

分厚い手のひら。

 

 

 

 

 

 

カラスがクッキーを狙ってきていた。

 

 

クマが近づくとカラスは逃げて行った。

 

カラスから見ても、クマは脅威なのだろう。

 

 

 

座ったり、のそのそと歩いたりしているクマを見ていると、心が和んでくる。

 

だが、もし大自然の中で、それも至近距離で出くわしたとしたら、きっと絶望するだろう。

 

 

 

例えペットとして飼っていても、動物には何をするか分からない怖さがある。

 

 

 

牧場の奥へ

 

 

奥へ歩いて行く。

 

 

 

クッキーが無くなったので2袋買い足した。

 

 

 

 

のほほんとした表情にやられ、クッキーをばらまいた。

 

 

 

この檻のクマたちは、芸を覚えている最中らしい。

 

 

 

こうして見ていると、穏やかで可愛らしい生き物に見えるのだが、、、

 

 

 

人のおりへ

 

 

人のおりに入ってみよう。

 

 

 

おりといえば網走監獄以来だ。

 

 

 

 

 

ここから餌を投入できるようになっている。

 

 

 

人がおりに入ると、どこからともなくクマがやって来て、餌をねだってくる。

 

 

 

 

投入口に鼻を突っ込み、ブオーブオーと鼻息を立てている。

 

 

 

 

 

この爪を見ると、やっぱり恐ろしい生き物だと思う。

 

 

 

最後に小グマの檻へ。

 

 

 

こうして見ると、可愛いと思うのだけれど、、、

 

タイトルとURLをコピーしました