【英会話について・三日目の終わりに】バンコク七日間紀行・その24
タイの首都バンコクを、七日かけて歩いた時の記録です。
このページでは、三日目の夜に考えたことなどを書いています。
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ホステルの部屋へ
夕方、軽食を取り、ホステルの部屋に戻る。
外では大雨が降っている。
洗濯物を中に干していて大正解だった。
バンコクでは、夕方にまとまった雨が降りやすい。
それを見越して洗濯物を外に出さなかった。
バンコクのことが少しずつ分かってきた気がする。
財布の中身を確認する。
ATMで下ろしてきたので1000バーツがこんなにある。
1000バーツ一枚が、おおよそ宿代も含めた一日の生活費になる。
衣食住に金まであるし、住はもう一日保証されている。
無敵になった気分だ。
英会話の難しさ
荷物の整理が終わり、ちょうどよい時間だ。
ベッドでゴロゴロしながら考え事をする。
それにしても英会話は難しい。
さっきもホステルの人が話している最中、英語の半分以上が分からず、ニコニコしながら突っ立っていただけだった。
タイに来てから何度か英会話をしたが、難しさを痛感している。
自分の意見を伝えるのは簡単なのだ。
ゆっくり考えながらしゃべることができるし、知っている単語を並べれば何とか通じる。
最悪、ジェスチャーをしても良い。
問題は聞き取りだ。
相手の言っていることを聞き取るのが非常に難しい。
相手が英語を話しているとき、聞き取ろうとしても、聞き慣れない部分を環境音として聞き飛ばしてしまうのだ。
聞いたことを、脳が意味のある音だと認識していない。
その場では何とか理解しようと努めているのだが、、、
これはタイ語も同じだ。
街中でタイ語が聞こえても、頭が意味のある言語だと認識せず、バックグラウンドミュージックのように思えてしまう。
タイ語はライティングも分からないので、タイ語の看板を見ても、何かの模様に見えてしまう。
英語を聞いていると、時々、数字やパスポートなど自分の知っている単語が混じってくる。
それに脳が反応し、何とか相手の要求するものを理解することができている。
または、その場の雰囲気や相手の表情・しぐさなどから推測して、何とかなっているに過ぎない。
だから話の大筋は理解できるのだが、細かい部分はさっぱり分かっていないのだ。
それで何とかなっているのだから、このままでも良いのかと思う。
反面、もっと英語を理解できたら、旅の不安は減り、楽しさが増すだろうとも思う。
雑音に聞こえるものを、意味のある音として理解できるようになるためには、トレーニングが必要だ。
帰ったらリスニングを勉強し直してみるか。
英会話の一番の勉強法は、留学など、周りが英語だらけの環境に身を置くことだと聞く。
ここ数日で、そのことを身をもって実感した。
周りが外国の人だらけで日本語が通じないと、何とかコミュニケーションのために英語を使わざるを得ない。
こちらの使う英語が間違っていると相手から指摘してもらうことができる。
英語に習熟するためには、とにかく英語を使うしかない。
3日目の終わりに
ずっと降り続けていた大雨は、いつの間にか止んでいた。
昼と同じく、頭の中を色々なことが錯綜して眠れそうにない。
相変わらず腹の調子も良くない。
今までの経験から、こういう時は、自分の中で何かが大きく変わるタイミングだという気がする。
バンコクに来てから感じ考えたものを、一旦頭の中で整理するときが来た気がする。
頭を整理するには座禅するに限る。
座禅を組んで呼吸に集中し、色々なものが頭の中を流れていくのに任せる。
階下では音楽が流れ、外ではバイクや車の走行音、クラクションの音が聞こえている。