【ビーンズ邸と開拓記念館を訪問】車で北海道一周の旅・その72
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは道の駅 なかさつないの、とかち田園空間博物館豆資料館(ビーンズ邸)と、開拓記念館を訪れた時のことについて書いています。
道の駅 なかさつないへ
昆布刈石展望台を見終えた。
現在は11:45。
釧路を出たのが遅かったので、予定よりもだいぶ遅い。
計画では、昼に襟裳に着くはずだった。
昆布刈石展望台を出て、また南へ。
どうしても行ってみたいところがあったので、一旦海岸沿いから離れ、日高山脈の方に向かう。
海岸沿いの国道336号を行く。
途中で道を折れ、道道319号へ。
道の駅 なかさつないに到着。
国道336号は車通りが少なかったが、道の駅周辺は混んでいる。
館内で土産物を購入。
外にフードコーナーがある。
ここは帯広に近いため、豚丼などもあるようだ。
後で食べて行こう。
ビーンズ邸の散策
道の駅を歩いていると、ビーンズ邸を発見。
豆の資料館とは珍しい。
隣には開拓記念館というのもある。
ビーンズ邸の後に寄ってみよう。
ビーンズ邸は洋風建築、左右対称な建物だ。
西洋では左右対称な建物が多いため、対称性の美しさに魅せられるのか、理系に進む学生が日本より多いと何かで読んだことがある。
対称性は、理系の学問で重要な概念である。
唐突だが、ここでクイズを一つ。
鏡に向かって自分の姿を見たとき、自身の左右は反対に見えるけれども、上下が反対になっていないのは何故だろうか。
鏡写しにする変換は、物理学ではパリティ変換と呼ばれている。
2008年、3人の日本人物理学者がノーベル物理学賞を受賞した。
そのときに話題になったのが、「CP対称性の破れ」という用語だった。
CPのPは先ほどのパリティのことである(Cはchargeで+-の電荷のこと)。
電荷や鏡写しについて、対称性が成り立つと思っていたのが成り立たなかったことから、新しい理論が生まれたのだ。
さて、ビーンズ邸に入ろう。
この資料館は、豆畑拓男(Mr.ビーンズ)さんという人が作ったそうだ。
豆畑拓男さんは現在、新しい豆を求めて旅をしているらしい。
目的のある旅というのが羨ましい。
目的のない旅をしていると、そう思う。
青を基調とした素晴らしい内装。
こういう家に住んでみたいものだ。
豆の種類ごとの来歴や写真、豆料理のレシピなど、豆について様々な展示がされている。
ここは豆農作の展示だ。
このビーンズ邸はもともと、帯広に設置された農場の事務所だったらしい。
それが移築され、豆資料館となった。
とても雰囲気の良い邸宅。
再度になるが、こういう家に住んでみたいものだ。
豆の見本が並んでいる。
ビーンズ邸を見終わり、次は隣の開拓記念館へ。
開拓記念館を訪問
開拓記念館の所に碑があり、吉田十四雄さんという人の、人間の土地という小説の一節が書かれていた。
自然の土地が、どのようにして人間の土地になっていくかが書かれている。
納得しつつ感動した。
いずれは土地を開墾し、農業をしながら暮らしたいものだ。
ここの記念館は、浜野宅という、富山から移住した旧農家の住宅だそうだ。
ワクノウチ造りという構法で造られたそう。
ワクノウチは富山の伝統構法なのだそうだ。
当時使われていたものが並べられている。
各地の郷土資料館などでも見てきたが、やはり、古いものは良い。
館内を見終え、外に出た。
フードコーナーで豚丼を食べよう。