【日高山脈博物館を訪問】車で北海道一周の旅・その8
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、日高山脈博物館を訪れた時の様子について書いています。
道の駅樹海ロード日高へ
夕張市の炭鉱博物館を出て、道の駅夕張メロードに戻る。
その道中、憧れの夕張メロンを購入した。
小さいころからずっと食べたいと思っていたのだ。
今日の昼食時に食べることにしよう。
道の駅から東に向かい、国道274号を進む(下の地図では灰色の道)。
山の中をグネグネと走る道だ。
カーブが多く、地図を見て想像していたよりも時間がかかる。
しばらく走って日高町に到着した。
夕張からここまで、かなり長く感じた。
道の駅、樹海ロード日高に到着。
残念ながら、今日は定休日で買い物ができなかった。
道の駅には、コンビニや郵便局が併設されている。
日高山脈とアポイ岳
道の駅の隣に、日高山脈博物館がある。
今回の北海道一周で、ここも是非訪れたいと思っていた。
日高山脈というのは、北海道の中心部から南部にかけ、縦に連なる山脈である。
日高山脈の南端には襟裳岬があり、山脈はそのまま、海の中に海山として続いていく。
日高山脈の南西端に、アポイ岳という山がある。
この山がほかの山と大きく違う所は、山を構成する岩石として、カンラン岩の割合が多いことだ。
カンラン岩は、地表のさらに下にある、マントルを構成する岩石である。
アポイ岳のカンラン岩を調べることで、マントルについての情報を手に入れることができる。
そのため、アポイ岳は地質学的に貴重な山なのだ。
カンラン岩の主要成分はカンラン石。
カンラン石は中学の理科で習うが、一緒に習う他の岩石が白色や黒色なのに、これだけ緑色で透き通っているので覚えやすい。
上質なカンラン石は、宝石のペリドットとして知られている。
そのようなことを知っていたので、日高山脈とアポイ岳に興味があった。
アポイ岳の他にも、日高山脈の中に好きな山があり、北海道一周を計画した際、この日高山脈博物館をぜひ訪れたいと思っていたのだ。
一周の途中でアポイ岳の近くも通る予定である。
山に登ることができればと思うのだが、暑さでそこまでの気力が湧かないような気がする。
この旅の途中で、日高山脈を見渡せる展望台にも行ってみようと思う。
日高山脈と岩石
さて、博物館の中に入ろう。
4階建てで、入ってすぐに受付がある。
博物館内には、岩石や化石、樹木などが展示されている。
日高山脈周辺の山々。
展示されている岩の一つ一つに、詳細な説明が施されている。
この岩は蛇紋岩。
先ほど書いたカンラン岩が、地上で水と科学反応を起こすことにより、この蛇紋岩になる。
日高山脈を構成する岩が多く展示されている。
展示によれば日高町周辺は昔、海だったらしい。
どのように山脈が形成されていったのかが書いてある。
地学関係の本が大量においてある。
石の本、北海道の地質の本、化石の本、火山の本。
時間があれば、一日中ここにこもって読書をしたいものだ。
日高山脈と自然
次の階へ。
ここは日高山脈周辺の、動物や植生について展示されている。
有名なナキウサギだ。
一度目にしてみたいものだ。
個人的にありがたかったのが、この木の展示だ。
数年前から山登りを始めたが、山で木を見ても種類が分からず、それぞれの木の名前を知りたいと思っていたのだ。
もちろん、北海道と新潟では植生も違うと思うのだが、共通している物もあるだろう。
ここの展示で勉強させてもらうことに。
シラカンバは本州では見ないが、北海道では大量に見かけた。
説明文からすると、植物の遷移でいうところの、先駆植物にあたるのだろうか。
日高山脈に自生する植物たちも、パネルで説明されていた。
これも私が住んでいる新潟とは、だいぶ様相が違う。
4階の展望スペース
一通りの展示を見終え、屋内の展望スペースへ。
ここ日高町は、周囲を山々に囲まれており風光明媚なところだ。
札幌や千歳などの西側から、帯広や釧路などの東に向かう際の、中継地点のようになっている。
ところで、ここから南西の海沿いにも日高町があり、ここと同じ行政区域となっている。
二つの日高町の間には、アイヌ文化博物館などで有名な平取町があり、北海道一周の後半で寄る予定にしている。
博物館を出た。
道の駅に隣接しているセコマで昼食を購入。
一緒に夕張メロンを食べたが、味の方は、、、
ぜひ北海道を訪れて食べてみてほしい。