【晩秋の御神楽岳・室谷コース】登山記録①・2022/11/21
御神楽岳・室谷コースの登山記録
室谷集落へ
御神楽岳・室谷コース登山口に向け、早朝の阿賀野を車で走る。
高速を津川ICで降り、国道49から県道227号へ右折する。
県道227号は常波川沿いの高い位置に設けられており、左右には山々が連なっている。
紅葉の盛期は過ぎ、所々山肌が露出しているが、山々の中腹には朝靄がかかり、幻想的な雰囲気を醸し出している。
国道49号から、県道227号の奥にある室谷集落までは結構な距離がある。
御神楽岳・室谷コース登山口までは、道を示す看板が何箇所か立っている。
最初の看板は、たしか室谷の集落手前にあったと思うが、御神楽岳まで〇kmというような表示だったと思う。
〇の部分はよく見えなかった。
ようやく登山道へ
室谷の集落を通り過ぎるあたりで、御神楽岳登山口を示すこげ茶色の左折看板が見えてくる。
このページの最初に書いた通り、ここで道を間違えてしまい、時間を大きくロスしてしまった。
橋を渡って林道を進み、御神楽岳・室谷コース登山口に到着した。
滑落等の遭難事故が多発していると書いてある。
アミノバイタルプロをエナドリで流し込む。
準備していよいよ登山の開始だ。
出発時間は8時過ぎ。
室谷コース登山口~ススキ平まで
登山道の様子
御神楽岳・室谷コースの登りはじめは、沢沿いの道を行く。
地面はぬかるんでおり、先行者の足跡が付いている。
沢はこのような様子。
御神楽岳・室谷コースを登った記録を見ていると、道がぬかるんでいるという記述をよく見かけた。
対策のため長靴を履いてきたが大正解だった。
普通の靴を履いてきていたら、靴の中までびしょ濡れになって辛い山行になっていただろう。
もう少し早い時期であれば、紅葉が見事だったのだろう。
紅葉は美しいが、私はこのぐらいの時期の物寂しい感じも好きだ。
一つ目の渡渉点
一つ目の渡渉点にやってきた。
画像ではよく分からないが、沢に下りるまでに結構な高低差がある。
沢は問題なく濡れずに渡ることができる。
沢沿いに登る
沢を渡って少し行くと、もう一つの沢に行き当たる。
沢を左手にして、ブナ木立の中を進む。
もう少しで雪が降り始めそうな雰囲気だ。
赤矢印の目印
御神楽岳の登山道には、ルートを示す赤い矢印が所々にあり、迷う心配はない。
沢沿いの道をひたすら進む。
ひどいぬかるみ
途中、浸水している道に出た。
このような箇所がいくつかあり、場所によっては長靴の縁ギリギリまで水位があったりした。
落ち葉で水位は見えないので、杖を刺して道の様子を確かめながら進む。
できるだけ道の外側を歩くか、浮いている木などを渡って進むと良いようだ。
少しずつ視界が開ける
ブナの木に、蛇のように他の木が巻きついている。
御神楽岳・室谷コース登山道の前半は、このように勾配の少ない道が多い。
新緑の頃はまた違った様子になるのだろう。
ピンクテープの目印
所々にこのようなピンクのテープも巻いてあり、先ほどの矢印と合わせて良い目印になっている。
歩きながら後ろを振り返る。
気付けば段々と高度が上がってきている。
道に水が流れている。
登山道も少しづつ険しくなってきた。
ここで大体9時頃だ。
ここまで休憩を入れなくても歩き続けられている。
まだしばらくは大丈夫そうだ。
キノコを発見
キノコを発見。ツキヨタケだろうか。
これは何の実だろうか。
登山道の勾配もきつくなってきた。
たぶんキクラゲを発見。
藪に覆われる道
道は次第に藪に覆われ始める。
ススキ平
途中、ススキが密生している場所に出た。
一本一本が長い。2mぐらいはありそうだ。
ススキが多い平らな場所なので、ススキ平と勝手に名付けた。
ここから高度を上げていく。
ススキ平~3つ目の沢まで
大きな木のウロ
木のうろがこちらを向いている。
開けた場所に出た。
結構歩いた気がするが、道はまだまだ長そうだ。
無音の登山道
気が付けば、全く音がしていない。
風がないので木々がざわめく音もない。
沢から離れているので水音も聞こえない。
動物の鳴き声も聞こえず、辺りは静まり返っている。
上向きの矢印
上向きの矢印。
御神楽岳登山道は、全体的に踏み跡が明瞭に残っており、目印も多いので迷う心配はないと思われる。
杉林を進む
杉林に出た。
心を折る標識
心を折る標識が、、、
御神楽岳の頂上まで、まだ2時間40分もかかるようだ。
さすがに誇張だろうと思ったが、私の足でここから頂上まで、ピッタリ2時間30分ぐらいだった。
この時点で時間は9時30分ぐらい。
ここら辺から藪の密度が濃くなってくる。
笹薮の登山道
山頂までこのような笹薮が何度も現れる。
道は粘土質で、非常に滑りやすい。
下りでは何度か足を取られて滑ってしまった。
3本目の沢
2本目の沢からしばらく歩いたが、ここで3本目の沢と出くわした。
御神楽岳登山道は、この沢を渡渉した先に続いている。
今回は山頂で湯を沸かそうと思っていたので、どこかで水を汲もうと思っていた。
2本目の沢を離れてからしばらく沢が無かったので、この先水場があるか心配だったが、もう一つ沢があって良かった。
御神楽岳登山道では、合計3本の沢と出会うことになる。
3本目の沢を渡渉するともう水場は無いので、ここで水分補給をしっかりしていかなければいけない。
沢の上流を見ると小さな滝がある。
できるだけ上流で水を汲みたかったので、登山道を少し外れて小滝まで行ってみることに。
岩肌を水が流れている。
スポドリが少し残っていたので、それを飲み干してここの水を詰めていく。
水は非常に冷たい。
何の気なしにグローブをつけたまま水を汲んでしまったので、グローブがびしょ濡れになってしまった。
これが大失敗で、山頂までグローブが乾かず、稜線で風に吹かれたときに手が冷たくなって辛かった。
スペアの手袋を持ってきていたので大丈夫だったが、グローブを濡らすのは極力避けた方が良いというのが、今回の教訓となった。
滝の上部。
落ち葉と水のコントラストが美しい。
ここまでで10時15分。
3つ目の沢から尾根の三角点まで
唯一のロープ場
3つ目の沢を渡ってすぐ、御神楽岳登山道・室谷コース唯一のロープが出てくる。
藪は濃くなるばかり。
かなり長い藪道が続く。
開けた場所
開けた場所に出た。
ここで休憩を入れようかと思ったが、まだ歩けそうだ。
そのまま先を進む。
道は悪くなる一方だ。
時折強い風の音が聞こえる。
昔の人はこれを御神楽に見立てたのだろうか、、、
風が吹くととても寒い。
段差が大きいのは堪える、、、
足が上がらなくなってきた。
尾根に上がる
気が付けば、辺りは背の低い灌木に囲まれている。
ここまでかなりの高さを登ってきたのだろう。
見晴らしが良くなってきている。
場違い杉
背の低い木々に囲まれながら、いくつか場違いな杉が生えていた。
下田・川内の山々が見渡せる高さまで登ってきた。
さび色の山々が美しい。
尾根に出てからも藪は続く。
道も相変わらずぬかるんでいる。
気の早い積雪
今は1000mを越えたあたりだと思うが、このぐらいの高度だと、もう雪が積もり始めているようだ。
一気に見晴らしがよくなる。
所々、道が崩れているような場所がある。
近づかなければ大丈夫だが、道幅が狭くなっている場所もあり、結構怖い。
山頂までもう少しだろうか、、、
足が限界に近い。
寒い。
腹も減ってきた。朝飯をちゃんと食べてくるんだった。
三角点
これは三角点だろうか。
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