【十四日目の終わり】車で北海道一周の旅・その87

2024年10月22日*車で北海道一周の旅*,国内の旅,5苫小牧~室蘭~本州,全ページ

車で北海道をほぼ一周したときの記録です。

このページでは、十四日目の回想などを書いています。

 

今日の回想

 

道の駅 みたら室蘭に着き、夕食を食べた。

 

公園のベンチに座り、今日一日のことを振り返る。

 

今日の出発地点がどこだったか、すぐに思いだせない。

旅に出たころはすべてが新鮮で、どんなこともよく覚えていた気がするのだが。

 

 

今日はそこそこの距離を走った。

150kmぐらい走ったろうか。

 

早朝に苫小牧周辺を出発し、支笏湖へ。

 

赤い山線鉄橋を見た。

 

次は白老の、ウポポイ民族共生象徴空間へ。

アイヌの舞踊や、丸木舟の実演がとても印象に残った。

 

その後は登別へ。

地獄谷を見た後、大湯沼に行った。

 

それから登別市街にある二クスマリンパークを訪れた。

 

最後にここ、室蘭へやってきた。

 

今日は、移動距離はそれほど長くなかったが、巡った観光地は多かった。

 







むろらん温泉 ゆららへ

 

公園で少し時間を潰した後、道の駅の近くにある、むろらん温泉 ゆららに行く。

 

湯につかりながら、今日1日、いや、昨日と今日の2日分の疲れを落とす。

考えてみれば、最後に風呂に入ったのは昨日の早朝だった。

 

旅に出て、毎日のルーティーンが決まってきていた。

これから風呂を上がって、寝る支度をする。

日記を書いたりガイドブックを見ながら明日の計画を立てる。

暗くなるまで本を読み、眠くなったら就寝する。

 

次の日は、いつも通り早朝に目を覚ますだろう。

そうしたら目的の施設が空くまで時間を潰すか、朝の早いうちに長距離を移動する。

大抵は後者だ。

 

昼頃まで観光し、風呂に入ったりガソリンを入れたりしながら、また泊まる場所を探す。

 

毎日のルーティーンがほとんど決まってきていた。

旅に慣れたのかもしれないが、裏を返せば、新鮮味がなくなってきたということでもある。

 

そろそろ旅を終わらせる潮時なのかもしれない。

何となく、旅に慣れたころを旅の終わりにしようと思っていた。

ちょうど、もう少しで一周が終わる所まで来ている。

 

明日は一直線に函館まで向かい、フェリーの予約をしよう。

そして明後日に北海道を出よう。

 

風呂から上がってコーヒー牛乳を飲んだ。

 




夕暮れ時の絵鞆公園

 

まだ時間が早いので、また絵鞆公園を歩いてみよう。

ちょうど日が沈む頃合いだ。

 

 

明後日、北海道を出ようと思ったが、まだ迷っていた。

 

函館の観光地巡りもしたいし、松前なども回ってみたい。

もう3~4日滞在して、色々と見て回るのも良いかもしれない。

 

 

その一方で、早く北海道を出たいという気持ちも強かった。

家に帰ってコーヒーでも飲みながら、ゆっくりしたい。

 

 

いや、それよりも、青森の下北半島にある大間崎と恐山に行くのがとても楽しみだった。

 

今から3年前、地元新潟から青森まで行き、恐山の宿坊に泊まったことがあった。

 

恐山の宿坊に泊まることはできたのだが、折しも、運悪く台風が青森を直撃し、宇曽利山湖のほとりまで降りることができなかったのだ。

大雨による冠水で道路が通れなくなり、大間崎に行くこともできなかった。

 

それ以来、いつかまた恐山と大間崎を訪れたいと思っていた。

 

北海道に行こうと思い始めた時、帰りに必ず、大間と恐山を通ろうと決めた。

北海道から本州に戻るとき、函館から大間に渡り、本州を縦断して新潟に帰る予定にしていたのだ。

 

 

結局のところ、明後日に北海道を出るかどうか決められなかった。

明日、函館の近くまで行ってみて、そのときの気分で決めることにしよう。

 

就寝前、日記を付けながら、この旅で得たものについて考えていた。

 

北海道を一周する中で何を得たのだろう。

明確にこういう物を得たと答えることはできない。

ただ観光地を見て回りながら、食べたいものを食べてきただけだ。

 

たぶん、こういうことを考えること自体が不毛なのだ。

何かを得るために観光するというのは、観光の趣旨から外れてしまい、むしろ観光の意味が無くなってしまうのではないか。

 

そんなことを考えながら、眠りについた。

 




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