恐山菩提寺への道

2021年10月5日サイト全般,サブカルチャー,温泉

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青森県むつ市の恐山へ


 

→次回:恐山菩提寺の宿坊に宿泊

 

青森までどうしても行かなければならない用事があり、どこかで一泊しなくてはならなかったので、むつ市の恐山菩提寺にある宿坊で一泊してきました。

このご時世なので、出発の2週間前から体温を計り、PCR検査を受け、用事のない場所には立ち入らないようにしながら行ってきました。

帰ってからも、体温計測をしつつPCR検査を受けました。

 

 

恐山は、青森県むつ市に属している、本州北端の下北半島にある山です。

 

 

まず「恐山」という名前からおどろおどろしい感じを受けますし、写真などでみると荒涼とした風景が広がり、なおさら恐ろしさを感じます。

 

恐山周辺では硫黄性のガスが噴出しており、地面は黄色く染まり、一帯は硫黄の臭いが立ち込めています。

硫黄のガスでスマホやデジカメなどの電子機器がやられやすいそうで、当日は電子機器をビニール袋に入れて持っていきました。

また、服に硫黄の臭いが染み付き、しばらく臭いが取れませんでした。

気にする方は服装に気をつけていったほうが良いと思います。

 

恐山には宇曽利山湖という湖があり、湖のほとりに「恐山菩提寺」というお寺があります。

 

このお寺に「吉祥閣」という宿坊があり、一般の参観者でも宿泊させてもらうことができます。

青森県のホームページによれば、泊めてもらうには一週間前までに電話で予約が必要とのことです。

料金は、一泊二食付きで12000円+入山料500円です。

 

ちなみに、宿坊に宿泊するということは、旅館やホテルなどに泊まるのとは色々な面で違いがあります。

例えば、食事の際には「五観の偈」というものを唱えてから黙々と食べたり、22:00消灯であったり、宿泊日の翌日は6:30から朝のお勤めを行ったりと、ホテルや旅館に泊まるのとは違った行動様式になります。

 

宿坊は旅館やホテルなどのようなサービスは受けられないというのが一般的ですが、むしろホテルや旅館などよりもサービスが良いのではと思ったような部分もありました。

受付の方と(ソーシャルディスタンスなどには気を使いながらですが)世間話などもでき、とても良い時間を過ごすことができました。

 

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なぜ恐山に泊まったのか


 

ところで、なぜホテルなどに泊まるのではなく、恐山の宿坊に宿泊したのかということを書いておきます。

 

私は大学生のとき、なぜ自分は生きているのだろうか、生きる目的は何なのだろうかということをずっと考えていた時期がありました。

そのとき周りの人に効いても満足な答えを得られなかったので、哲学や宗教などの様々な本を大量に読んでいました。

哲学書などはさっぱり内容が分からなかったのですが、禅問答の本を読んだ時に、内容は同じく分からなかったものの、なんとなく「ここに答えが載っている」という感じがしました。

 

それから禅に関する本を読み漁ったのですが、そのとき読んだ中に、南直哉さんという方が書いたなぜこんなに生きにくいのかという本がありました。

 

 

この直球なタイトルを見た時、これが探していた本なのだと直感し、南直哉さんの本を集めて読みました。

他にも語る禅僧老師と少年などもその当時に読みました。

 

 

これらの本には主に、南さんが考え抜いた仏教的な考え方についての解釈などが載っています。

「悟り」は開けないというタイトルの本もあったりして、その手加減・誤魔化しなしの書き手の態度が、だからこそ真摯な感じを受け、一連の著作をよく読むようになりました。

 

 

さて、なぜ恐山かという話に戻りますが、本の著者の南直哉さんが恐山菩提寺の院代(山主代理)をされていることが第一の理由で、会えなくても良いがあわよくば会えたら良いなという気持ちがありました。

また、昔やったNINTENDO64のがんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどりというゲームに出てきた恐山の印象が強かったので、恐山に一度行ってみたいと思っていました。

そして今回、青森に行く機会があったので恐山に行ってみることになりました。

 

ところで、恐山に行く前には恐山: 死者のいる場所という本を読んでから行くことをお勧めします。

 

この本には、巷の恐山へのイメージに対して、実際にそこに住んでいる筆者の方の、恐山がどのような場所かという考えが書かれています。

 

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恐山への道・一日目


 

恐山までは車で行きましたが、かなり長い道のりでした。

 

一日目は新潟と山形の県境辺りを9:00~10:00ぐらいに通過し、ひたすら車を運転し続け、18:00ぐらいに青森県の十和田市に着きました。

そこで一泊し、翌日さらに北上して下北半島の恐山に向かうという行程でした。

 

一日目のスタートから、海沿いをひたすら走り続けました。

新潟と山形の県境辺りは海が綺麗で、景色を見ながらのんびり走っていました。

北上していくと、次第に海が見えることが少なくなってきます。

 

山形県の鶴岡市から、内陸の市街地に入ってさらに北上し、酒田市→にかほ市→由利本荘市→秋田市と移動していきます。

この酒田市から秋田市までの道のりが、途中で最低限の場所しか寄らないことに決めていたこともあり、非常に長く感じました。

 

酒田市からさらに北上し、ようやく山形県と秋田県の県境に到着しました。

そこからも長く、無心で運転し続けてにかほ市に到着しました。

 

運転しながら、トラックの長距離運転手はとても大変な職業だと何度も思いました。

 

にかほ市の少し北のあたりに「道の駅象潟」があります。

そこでしばらく休憩し、13:00過ぎに出発しました。

 

また海岸沿いを北上します。

左前の海の向こうに大きな陸地が見えてきました。

男鹿半島です。

 

男鹿半島は地図で見るとそれほど大きく感じないのですが、実際に見るとかなりの大きさでした。

コロナが収束したらゆっくり回ってみたいものです。

 

さらに国道7号を北上し、ようやく秋田市に到着しました。

そして国道285号に乗り、どんどん内陸へ入っていきます。

目指すは北東の方向にある十和田湖です。

 

山中の道をひたすら進みます。

交通量も少なく道も快適ですが、いかんせん距離が長い。

しばらく大型トラックの後ろに着いていったりと、一期一会を楽しみました。

 

ようやく十和田湖に着いたころには16:00ごろで、辺りは薄暗くなり始めていました。

 

それにしても十和田湖の美しいこと。

霧が掛かって静謐で、幻想的な雰囲気でした。

対岸が見えないので、何も知らずに連れて来られたら海だと勘違いしていたでしょう。

 

十和田湖の南側を回る形で、さらに北東に向かいます。

 

途中で奥入瀬渓流を通りましたが、ここも素晴らしい景色でした。

夕暮れ時の辺りが薄暗い中、道路のすぐそばに木々に囲まれた渓流が広く浅く流れています。

変な喩えですが、古き良き旅館の入り口を連想するような眺めでした。

 

奥入瀬渓流を抜け、十和田市を目指します。

18:00に着く予定と連絡をしていたのですが、時間がぎりぎりだったので、ホテルに遅れそうな旨を連絡しました。

 

これまでの長旅に比べれば、奥入瀬渓流から十和田市まではあっという間でした。

 

十和田市の中心部にある「十和田市民文化センター」の駐車場に車を停め、「スーパーホテル十和田天然温泉」に宿泊しました。

十和田市民文化センターはホテルと提携しており、ホテルの駐車場が満杯のときは文化センターの有料駐車場に停めることになっているようです。

ホテルで駐車場の件を伝えると、駐車券をもらえました。

 

晩御飯はどこかの食堂で食べたかったのですが、余計な場所には立ち寄らないようにすると決めていたので、道中のコンビニで買ったオムライスで済ませました。

コンビニの飯も、外食と同じかそれ以上に美味いものも多くなりました。

見た目は少なく見えるのですが、食べてみると結構お腹いっぱいになります。

 

運転疲れで、部屋でぐったりしながら一日目が終わりました。

 

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恐山への道・二日目


 

二日目の朝、ホテルの部屋で朝食を取りました。

朝食はバイキングでしたが、専用の容器に食べ物を入れて部屋に持って帰ることができます。

十和田名物の豚バラ焼きなどもあり、満足な朝食でした。

 

早速車に乗って北上します。

途中で用事を片付け、下北半島のむつ市を目指します。

 

下北半島のくびれ部分に向かって車を走らせていると、徐々に町並みが変化していきます。

これこそ港町、と思うような雰囲気の町を通ったりしました。

 

そうして下北半島の付け根に到着しました。

この辺りの道は海沿いを通っていますが、周囲は木に囲まれて海はほとんど見えません。

のどかな景色に囲まれながら、ひたすら北上します。

 

しばらく走ってむつ市街に到着しました。

ここでも用事を済ませ、待ちに待った恐山へと向かいます。

 

市街地を縦断し、「むつ恐山公園大畑線」という道に入ります。

道に入った瞬間、硫黄の臭いを感じました。

この道は山を切り開いて作った道のため、アップダウンやカーブが激しい道です。

 

道なりに進んでいくと、途中でいくつかのお地蔵様を見つけました。

湧き水を汲める場所もあるようです。

 

しばらく雨の山中を走ります。

ふと、硫黄の臭いが強くなりました。

途端に視界が開け、眼前に湖が現れました。

宇曽利山湖です。

 

奥には恐山菩提寺が鎮座していました。

 

→次回:恐山菩提寺の宿坊に宿泊

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