ジュリア集合を描こう
ジュリア集合を生成するシミュレーターです。
直感操作!ジュリア集合 Explorer
上で紹介したのは、万華鏡のように形を変える「ジュリア集合」を探索できるアプリです。
数式(複素数 $c$ )のパラメータをいじるのが難しい方でも、直感的に遊べるように工夫しました。
✨ 主な機能と遊び方
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マウス追従でリアルタイム変化
「マウス追従」をONにして画面上でカーソルを動かすと、その位置に合わせてパラメータが自動で変化!図形がウネウネとリアルタイムに形を変えていきます。
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クリックで固定&無限ズーム
「おっ、今の形きれい!」と思ったら、そのまま左クリック。形が固定されます。固定された状態でさらに左クリックすると拡大、右クリックで縮小ができ、無限に続くフラクタルの奥深くへと潜り込むことができます。
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多彩なカラーバリエーション
配色は「グレースケール」「クラシック」「ファイア」「オーシャン」の4種類をご用意。同じ図形でも、色を変えるだけで全く違うアートに生まれ変わります。
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画像保存機能
気に入った模様が見つかったら「画像を保存」ボタンをポチッとするだけ。自分だけのオリジナル・フラクタル画像をPNG形式でダウンロードできます。
ジュリア集合について
ジュリア集合について、少し解説しておきましょう。
数学が苦手な方は読み飛ばしてください。
ジュリア集合は、以前に解説したマンデルブロ集合と似ています。
その基礎となる最も代表的な数式は、以下の非常にシンプルな数式です。
ここで登場する変数は、すべて複素数(実数と虚数を組み合わせた数)です。
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$c$:あらかじめ決めておく定数です。この $c$ の値を何にするか(例えば $c = -0.8 + 0.156i$ など)によって、ジュリア集合の形が万華鏡のように全く異なるものに変化します。
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$z_n$:計算のステップを表す変数です。
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$z_0$:初期値であり、画面(複素数平面)上の各ピクセルの座標を表します。
マンデルブロ集合では、$c$を画面上の各ピクセルの座標として、$z_0$を0として計算していたところに、違いがあります。
図形が描かれるルール(発散と境界)
ジュリア集合を描画するには、画面上のすべての点(ピクセル)の座標を $z_0$ として、上記の式を何度も繰り返し計算します。
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まず、$z_0$ を2乗して $c$ を足し、$z_1$ を求めます。
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次に、その得られた $z_1$ を2乗して $c$ を足し、$z_2$ を求めます。
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これを $z_3, z_4, \dots$ と無限に繰り返していきます($n \to \infty$)。
この計算を繰り返したとき、点 $z_0$ の運命は以下の2つに分かれます。
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発散する(無限の彼方へ飛んでいく)
計算を繰り返すうちに、値の大きさ(絶対値 $|z_n|$)がどんどん大きくなり、無限大に発散してしまう場合です。一般的に、$|z_n| > 2$ になると、その後は必ず無限大へ発散することが数学的に証明されています。
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発散しない(ある範囲にとどまる)
何度計算を繰り返しても、値が無限大にならず、一定の範囲内(原点を中心とする半径2の円の中)をウロウロし続ける場合です。
発散する場合と発散しない場合で色を塗り分け、さらに、発散する速度の違いでもグラデーションを付けると、冒頭のようなジュリア集合を描くことができます。
バーニングシップフラクタルのジュリア集合
今度は、バーニングシップフラクタルのジュリア集合を生成するシミュレーターです。
バーニングシップフラクタルのジュリア集合について
前の項で紹介したのは、「燃える船(バーニングシップ)」という名前を持つフラクタル図形について、ジュリア集合を描けるアプリです。
バーニングシップフラクタルも、以前に紹介していました。
マンデルブロ集合と同じように、書き方を変えることで、バーニングシップフラクタルでもジュリア集合を描くことができます。
✨ 通常のジュリア集合との違い
通常のジュリア集合は丸みを帯びた滑らかな曲線が多いですが、バーニングシップフラクタルは計算式の中に「絶対値」を含んでいるのが特徴です。そのため、まるで燃え盛る炎や、マストを立てた船団のような、直線的でトゲトゲとした独特の形状が現れます。
こちらのアプリも、1つ目のジュリア集合アプリと全く同じ「直感的なマウス操作」で探索が可能です。荒々しくも美しい、未知のフラクタル領域をぜひ探検してみてください。
複素数平面の海のジュリア集合
最後に、複素数平面の海のジュリア集合を生成するシミュレーターです。
複素数平面の海については、複素数平面の海を探索のページをご覧ください。
自分だけのデジタルアートを見つけよう
どちらのアプリも、操作は簡単ですが奥が深く、気づけば時間を忘れて遊んでしまう魅力があります。「精度」のスライダーを上げてより詳細な模様を描画したり、ズームを繰り返して誰も見たことがないような模様を発見したりと、楽しみ方は無限大です。
ぜひ、3つのアプリを触り比べて、あなただけのお気に入りのフラクタルアートを見つけてみてください!