【サダルでアキラさんからSIMの設定をしてもらう・サトシさんにも遭遇】インドとネパールでの一ヶ月:その10
一ヶ月かけてインドとネパールを旅してきた時の記録です。
このページでは、サダルストリートでの一日目、アキラさんからSIMの設定をしてもらい、その後サトシさんに会って話をしたときのことについて書いています。
サダルでアキラさんに会う
面倒な詐欺師をまき、ようやく一人になることができた。
どこだか分からない道を歩いていると、偶然サダルストリートに出た。
とりあえずゲストハウスの方に戻ろう。
おや、近くに何かのブログで見たことのある人がいる。
アキラさんだ。
アキラさんはSIMカードの販売と設定を行っている人のはずだ。
アキラさんと呼ばれているがれっきとしたインド人である。
本名が日本語のアキラに近いから、アキラさんと呼ばれているのだったと思う。
私もアキラさんの所でSIMを設定してもらうつもりでいたのだが、面倒な詐欺師をまいたら、偶然アキラさんの元に出た。
こういうのを怪我の功名というのだろう。
SIMのプランについて
アキラさんの所のSIMカードは、Airtelの5G対応のものだった。
電話番号は、もらえるパッケージの裏に書いてある。
プランは一日1Gまでと1.5Gまでの物があり、日数は自由に選べる(30日からだったかもしれない)。
私は一応、1.5Gを選んでおくことにした。
1.5Gの30日で366ルピー(732円)だ。
もっと日数を伸ばすこともできるようで、日数を伸ばすごとに、その分のお金がかかる。
インドのSIM設定
インドでのSIM設定は結構面倒なようだ。
アキラさんにSIMの設定をお願いすると、何だかんだと色々なことをしながら、設定を進めてくれる。
途中、パスポートが必要だと言われた。
しまった。パスポートをホテルに預けっぱなしにしていた。
セキュリティーポーチにパスポートのコピーを入れていたので、それを渡して何とかなった。
※インドに限らず外国では、外国人にパスポートの携帯義務を課している国が多い。
パスポートを持たずに歩いていることが発覚すると、トラブルになることもあるので要注意。
今回はとても迂闊だった。
物乞いの人が来る
アキラさんにSIMの設定をしてもらっていると、物乞いの女の人が来た。
お金を渡したいところだったが、今は細かいお金を持っていなかった。
自分の手元には、インドでの最高額紙幣の500ルピーしかない。
対して、女の人の手にあるのは数ルピーの硬貨ばかり。
ここで500ルピーを渡すのはまずい気がする。
自分のお金が500ルピー(1000円)も無くなるのがまずいということもあるのだが、それ以上に、渡す額の相場(数ルピー)よりも渡す金額(500ルピー)が大きすぎるのがまずいと思った。
私には彼らの生活背景などがよく分からない。
それなのに、彼らの常識的なところから飛び出した行動をとってはいけないと思ったのだ。
これは感覚的なものであり、分かってもらえるだろうか。
手持ちの金額は把握していたのだが、気まずさから、財布の中身が見えないようにしながら、財布の中身を確認するフリをして「アイムソーリー」「アイハブノーマネー」と伝える。
それを分かってくれたのかどうなのか、女の人はその場にたたずんだままだ。
気まずい。
そのうち、アキラさんが引き出しから数ルピーの硬貨を取り出し、女の人にあげていた。
これはこれで気まずい。
アキラさんから、数ルピーも出し渋るのかと思われたかもしれない。
そんなこんなでSIMの設定が終わり、お金を払う。
おつりに数ルピーの硬貨が返ってきたので、これを渡したかったなあと思う。
何だか変な話だ。
500ルピー札を何枚か持っているのに、数ルピーを払えないとは。
今度物乞いの人に会ったら、お金を渡していくようにしよう。
サダルでサトシさんに会う
それからまたサダル周辺を歩く。
この辺りの道は、地図で見ると分かりやすそうなのだが、いまいちどこに何があるか把握しにくい。
道がグネグネ曲がったりするので、自分がどの方向に向かっているのか、分からなくなってしまうのだ。
そうして歩いていたら、またサダルに出た。
一旦ゲストハウスに引き返すことにしよう。
ゲストハウスに向かっていると、もう何度目か分からないが、「君日本人やろ」と声をかけられた。
途端に頭が無視モードに切り替わる。
ところが、「俺サトシって言うねん」という声を聞き、一拍置いて、頭が声の内容を理解して立ち止まった。
サダルストリートで有名なサトシさんだ。
アキラさんと同じく「サトシ」さんは本名ではない。
本名が日本の名前サトシに似ているため、サトシさんと呼ばれているらしい。
ほんのつい最近、サトシさんが登場している動画がyoutubeで公開されていたばかりだ。
ブログなどでもよくお目にかかっている。
動画や画像で見たままの姿だった。
サトシさんとの話
それから少し、サトシさんと話をした。
・電車の外国人窓口のこと
・インドの季節のこと
冬は立派に寒いし、私がこれから行こうとしているブッダガヤはさらに寒いそうだ
・詐欺師のこと
道端で声をかけてくる人は全て詐欺師で、全無視が良いそう
そんなことを聞きつつ、何度も握手をして別れた。
今回の街歩きでは、有名なお二人に会えたので、望外の収穫だった。
さて、とりあえずゲストハウスに戻ろう。
ゲストハウスに帰ってから鏡を見てみると、顔にいくつも血の斑点ができていた。
外出前、新しく下ろしたカミソリで髭を剃っていたからだ。
顔が血だらけになっているのに気づかず、外に出てしまった、、、
そんな顔で、しつこい詐欺師やアキラさん、サトシさんたちと話をしていたのだと思うと、ちょっと恥ずかしい。