【晩秋の御神楽岳 室谷コース②・絶景の尾根道と山頂からの景色】山登りの記録:2022/11/21

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前回からの続きです。

 


三角点から雨乞峰まで

視界の開けた尾根の道を進み、三角点に着いたのだった。

 

視界が良く、下界を一望できる。

御神楽岳・室谷コース

 

山々の連なりが目に飛び込んでくる。

 

寒いのでウインドブレーカーを羽織る。

 

上着で風が遮られると、一気に寒さが和らいだ。

 

あれが雨乞峰だろうか。

まだあんなに距離がある。

 

足がだいぶきつい。

腿が上がらなくなってきた。

 

長靴は濡れなくて良いが、歩きにくい。

もっと足に合ったものを選べば、疲れにくいのかもしれない。

 

心が折れそうだ。

 

ここで11時半ぐらい。

 

前に見た、「御神楽岳の山頂まで2:40」という看板から考えると、12時ぐらいに山頂に着くはずだ。

御神楽岳の標識

 

もうちょっとで山頂だという気持ち一つで、無心に歩いていく。

 

足が痛く満身創痍。

そんな状況でこの道はきつい、、、

 

あともう少し、、、

 

視界が開けた、、、

 

これは、、、

 

あの奥のピークが御神楽岳山頂なのか、、、

まだあんなに遠い、、、

 

足が限界に近い。もっと休みを入れながら登ってくるのだった。

 

寒くて腹が減っていたこともあり、また心が折れかける。

 

が、山頂で美味い飯を食いたいという一心で、ひたすら足を動かす。

 

景色がすごく良い。山頂からの景色を見たい。

 

また藪。

 

まだあんなに距離がある。

 

 



雨乞峰を越えて山頂へ

この辺りが雨乞峰だろうか。

 

あのピークが湯沢の頭に違いない。

右の方に裾が広がっているが、あの辺りが、たぶん水晶尾根だろう。

 

ここの岸壁が素晴らしく、いくら見ても見飽きない。

 

気付けば、デジカメの中身は、湯沢の頭の写真だらけになってしまっていた。

 

ちなみに蝉ヶ平コースは、この尾根道を通って室谷コースと合流するようだ。

 

とてもチャレンジする気にはなれない。

怖すぎる。

 

 

積雪が多くなってきた。

下界にもそろそろ初雪が降るだろうか。

 

 

御神楽岳山頂が見えてきた。

 

ぬかるみと藪は最後まで続く。

 

山頂まであと少し。

 

足は限界がきている気がするのだが、山頂が手の届く範囲に来たからか、足の痛みが気にならなくなってきた。

登山でもなんでも、気力次第だという気がする。

 

左は切れ落ちた崖になっている。ふらついて落ちないようにしないといけない。

 

あと少し、、、

 

 

やっと山頂に着いた。

 

 

ここまで長かった。

足の筋肉痛がひどい。

 

御神楽岳の山頂からの眺め

頂上に着いたのは、ちょうど12時だった。

 

山頂はそこそこの広さ。

体感、風倉山の山頂よりは広く、焼峯山の山頂よりは狭いと思う。

 

山座同定盤がある。

 

南の男体山方面

 

 

西の矢筈岳方面

 

日本海や川内山塊はこちらの方角。

 

北の五頭山・飯豊方面

 

 

東の磐梯山・安達太良山方面

 

こちらは福島の方向だ。

 

登ってきた方向に、湯沢の頭が見える。

 

飯豊の山々はすでに白くなっている。

 

 

遠くの高峰はどこも冠雪が始まっている。

 

 

平地の部分は、県道227号が通っているところだろう。

 

県道227号の反対側は山深い。

 

湯沢の頭

前にも書いたが、蝉ヶ平コースはあんなところを通るのだ。

足がすくんで動けなくなりそう。

 

湯沢の頭から雨乞峰へと続く稜線。

 

 

湯沢の頭をズーム。

 

灰色になっている部分は、雪崩などで地肌が削れたのだろう。

 

 

改めて、すごい景色だ。

今までに登った山の中で、一番良い眺め。

 

山頂で昼飯

周囲の景色を見るのもそこそこに、昼飯にしよう。

 

温かい飯を食べたい一心で山頂まで登ってきた。

 

PRIMUSのフェムトストーブIP110ガス缶カートリッジホルダーの組み合わせで湯を沸かす。

この3つは、軽くてとても小さい。

 

フェムトストーブは手のひらの半分ぐらいの大きさで、点火装置も付いている。

重さは100gもない。

 

それでいて火力は十分だ。

 

ガス缶にフェムトストーブを取り付け、ツマミを+側に回してガスを放出し、点火する。

 

キャプテンスタッグのシェラカップ320mlに、沢で汲んだ水を入れて湯を沸かす。

 

尾西食品のきのこごはんを準備する。

 

腹が減った身には、パッケージが目に毒だ。

 

パッケージの中に、スプーンと脱酸素剤が入っているので取り出す。

 

中には、一度炊いた米を乾燥させた飯が入っている。

 

お湯を入れて戻すのだが、長時間かけて水で戻すこともできるようだ。

 

災害時など、火が使えないときにも食べることができる。

 

フェムトストーブは小さいが、火力は十分。

すぐにお湯が沸き始めた。

 

アルファ米のパッケージ裏面に書いてある、注水線まで湯を注ぐ。

湯を注いだら、中身をかき混ぜてチャックを閉め、15分待つ。

 

のだが、腹が減りすぎて我慢できず、10分ぐらいで食べ始めた。

 

案の定、米は完全に戻りきっておらず、固い部分が残っている。

 

だが、空腹だったので、今まで食べた飯の中で1,2を争うほど美味いと感じた。

 

実際のところ味も良く、空腹でなくても美味しく食べられるだろう。

 

もう一度湯を沸かす。

 

お弁当の醤油入れの大きい物(タレビンというらしい)に、インスタントコーヒー・粉末ミルク・ザラメの砂糖を入れてきていた。

 

それぞれ適当にお湯に入れる。

カフェオレの出来上がり。

 

カロリーメイトと一緒にコーヒーを飲む。

疲れた体に甘さが染み渡る。

 

シェラカップの良いところは、軽量でかさばらないだけではなく、特殊な構造により、持ち手や呑み口が熱くならないことだ。

 

写真を見ると分かる通り、取手と本体が分離しており、熱が伝わりにくい構造になっている。

 

御神楽岳を下る

さて、そろそろ帰らないと。

 

暗くなり始める前に駐車場に着きたい。

今の時刻は13時ちょうどだ。

 

景色を十分に楽しみ、御神楽岳の頂上を後にする。

 

登りのとき、長靴の中で、足がずれるのが気になっていた。

 

登りならば、足が長靴のかかと側にずれるので痛くはない。

 

ところが下りだと、長靴がつま先側にずれるので、足のつま先が長靴のつま先に当たって痛くなる。

 

そこで、手ぬぐいを下の画像のように足に巻いてみた。

 

前方の玉にした部分が押さえとなり、足がずれるのを防いでくれるはずだ。

これはかなり効果があり、下山時につま先が痛くならなかった。

 

気がつけば、長靴は泥だらけになっている。

下りでは泥道で滑ったりしたので、さらに泥まみれになった。

 

さあ帰ろう。

これからここを下っていく。帰りも道は長い。

 

不思議なことに、登りではあれだけ痛かった足が、下っているときには、全く痛みを感じない。

足を少しでも上げると痛いので、登りと下りでは使っている筋肉が違うのだろう。

 

山々を見ながら歩を進める。

 

 

時折足元がふらつくので、落ちないように気をつけなければ。

 

やはり素晴らしい眺め。

この季節の山が一番好きかもしれない。

 

涼しいし、虫も出ない。

雪も無いので良いことずくめだ。

 

下りではついついスピードを出してしまう。

 

荷物が重いので、坂道を勢いのままに走って下り降りてしまう。

これは良くないので、杖でブレーキをかけながら、ゆっくり降りていく。

 

下っている途中、木の幹に腰掛け、長く休みを取った。

 

落ち葉を何の気なしに見ていると、キノコが生えていた。

枯れ葉を分解するキノコなのかもしれない。

 

登りでは見なかったが、奇妙な植物も生えていた。

毒々しい色彩だ。

 

やっと最初の渡渉点まで戻ってきた。

駐車場までもうすぐだ。

 

帰りにラーメンを食べる

今回の御神楽岳・室谷コースの登山は、かなりきつかった。

 

特に頂上付近が辛く、腹が減るし、筋肉痛で足を上げるのも辛い。

さらに、稜線上は風が吹くととても寒いし、ピークを越えたと思ったらまたピークが現れるという、4重苦の登りだった。

 

空腹や筋肉痛に関しては、途中で立ち止まって休憩を入れれば良かっただけなのだが、山頂が近いからと我慢して歩いた。

 

その分、頂上で食べた飯とコーヒーの味は忘れられない。

 

後日、筋肉痛がずっと続いたが、体が強くなった証のような気がして、嬉しくなってくる。

 

これまでの山行では、ザックを降ろして休みながら登っていたが、今回の御神楽岳では、ほぼザックを下ろすことなしに登り切ることができた。

 

一つ山を登るごとに、体が山登りに順応していっている気がする。

 

山を登っているときは、辛さからもう登山はしたくないと思ったりするのだが、下山した頃には次はどこに登ろうかと思ってしまっている。

 

カヤックフィッシングと同じような感じだ。

 

山に登りたくなるのは、山頂から素晴らしい景色を見たいというのと、達成感を感じたいということもあるが、強くなった自分自身を次の山で試したくなってしまうという理由も大きい。

 

少しずつ自分がレベルアップして、さらに難しいコースに挑戦できるようになるのが楽しくて仕方ないのだ。

 

御神楽岳から下山した後は、阿賀野川SAの、喜多方らーめん会津屋でねぎ味噌ラーメンを食べた。

下山後のラーメンは本当に美味い。

 

今回の登山のまとめ

 

登った山・コース

 

御神楽岳・室谷コース

御神楽岳・室谷コース

 

標高

1386.5m

 

登山口から頂上までの標高差

1077m(御神楽岳・室谷コース登山口310m→御神楽岳山頂1387m) 分県登山ガイド16新潟県の山より

 

所在地

新潟県東蒲原郡阿賀野町

 

登った日にち

2022/11/20

 

今回の所要時間

室谷コース登山口から山頂までの往復で、約7.5時間かかった(うち山頂での休憩1時間)。

 

8時に登山を開始し、駐車場に帰ってきたのは15時半。

 

登山前、アクシデント続きで出発が遅れたのだが、もっと早く家を出なければと反省。

 

11月になると、16時には暗くなり始めるので、時間には余裕をもって行動したい。

 

行程

御神楽岳・室谷コース登山口→(4時間)→御神楽岳山頂(休憩1時間)→(2時間30分)→室谷コース登山口

 

駐車場

車は、登山口の看板前に数台、林道終点に4台ぐらい停められるだろうか。

 

さらに、道の脇に寄せて数台停められそうなので、全部で十数台ぐらい停められるだろう。

 

難所・危険な箇所

御神楽岳・室谷コースの登山道は、ぬかるんでいる場所が非常に多い。

 

ネットで御神楽岳について見ていると、道がぬかるんでいるという情報が多かったので、長靴で登ることにしたのだが、これは大正解だった。

 

道に小沢が流入し、水没しているような場所が何箇所かあった。

泥にハマって長靴を取られてしまったり、長靴の丈ギリギリまで泥に浸かるような場所もある。

 

山頂に着いたときには、新品だった長靴が泥だらけになってしまっていた。

 

笹が両脇に生えている道は、泥で非常に滑りやすく、下りは転びやすいので要注意。

 

尾根に出ても泥道は続く。

 

11月だからかもしれないが、御神楽岳の尾根は風が吹くと非常に寒く、ウインドブレーカーなどは必須。

 

手袋やグローブもあった方が良い。

尾根に出てからも山頂まで結構長いので、防寒対策は万全に。

 

急登と言えるような急登はほとんどないが、前述の通り泥で滑りやすいので注意が必要。

 

尾根道では、片側が崩れているような場所が何箇所かあるので、滑落に注意が必要。

 

消費した食料

朝飯がクッキー3枚だけだったので、山頂間近の尾根道で、腹が減ってしょうがなかった。

 

山頂で尾西食品のアルファ米とカロリーメイトを食べた。

 

消費した飲料

全体を通して、500mlペットボトル1本ともう半分。

 

山頂で沢水を使いコーヒーを沸かした。

また、アルファ米を食べるのに水160ml使用。

 

水場

水場は豊富で、御神楽岳登山口からしばらくは、沢沿いの道が続くので、(沢の水を飲むことに抵抗がなければ)水には困らない。

 

しばらく行くとその沢を渡渉するが、すぐに別の沢と出会う。

 

2つ目の沢から離れた後、しばらく進んだ所で3つ目の沢に出くわす。

御神楽岳・室谷コース

 

そこが最後の水場で、以降は水場がない。

 

装備

上はドライメッシュに化繊の長袖2枚。

 

下はワークマンのクライミングパンツ。

 

足元はミツウマの長靴

 

この長靴は、つま先に樹脂製のガードが付いており、ウレタン地で温かく、それでいて軽量なのが良い。

 

ただ、ブカブカなので、登りや下りでは靴の中で足がずれてしまった。

特に下りでは、つま先が長靴の先端の方にいってしまうので、つま先が痛くなる。

 

長靴を選ぶときは、できるだけ足にフィットしたものを選ぶのが良いのかもしれない。

 

足が長靴の中でずれるのを防ぐため、両足のくるぶしに手拭いを巻いてみた。

 

前方の玉結びした部分がおさえの役割をし、長靴の中で足がずれないようにしてくれる。

これが結構うまくいき、下りでつま先が痛くなることはなかった。

 

残りの装備は、グローブ・杖・ザックなど。

 

トレーニングのため、ザックにはテントや防寒具・予備の水や食料などを詰め、10kgぐらいの重さにしてある。

 

疲労度・大変さ

今までに、角田山灯台コース・焼峯山・風倉山と登ってきたが、その中で一番きつかった。

 

これまでの山では、登りの時間が2時間半~3時間ぐらいだったが、御神楽岳・室谷コースは4時間登り続けた。

 

ザックを降ろしての休憩はほとんどせず、息が切れることもそれほどなかった。

 

ひたすら登り続けたことで、足の筋肉への負担が大きかったらしく、山頂付近では一歩一歩足を上げるのが辛かった。

 

長靴で登ったことも、足の疲労の原因となったのだろう。

 

帰ってからは、足を上げるのが辛いぐらいの筋肉痛が何日も続いた。

 

これが最初の山登りだったら、絶対に山頂にはたどり着けなかっただろう。

 

尾根に出て、くたびれながら歩いていると、はるか向こうにピークが見えてくる。

 

このピークを越えると、果てしない向こうにようやく山頂が見えてくる。

これが精神的にきつく、腹が減ったこともあり、何度も引き返したいと思った。

 

人の多さ

私が登った時は日曜日だったが、私の他に2人しか見かけなかった。

 

11月も終盤に差し掛かり、山頂付近では、少し雪が積もるぐらい寒かったからか、もしくは、午後から雨が降る予報だったからかもしれない。

 

それとも、元々このぐらいの人の少なさなのだろうか。

紅葉の見ごろが終わったからというのもあるかもしれない。

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