【新潟市歴史博物館みなとぴあと旧・第四銀行 住吉町支店の見物】新潟市観光
このページでは、新潟市歴史博物館みなとぴあと、旧・第四銀行 住吉町支店を見物した時のことを書いています。
新潟市歴史博物館みなとぴあへ
北方文化博物館 新潟分館を見物した後、新潟市歴史博物館みなとぴあに向かいました。
みなとぴあは、新潟市の歴史についての展示が行われている博物館で、信濃川沿いに位置しています。
現在地の、北方文化博物館 新潟分館から柳都大橋の方に向かい、柳都大橋の手前から信濃川沿いに出ます。
そのまま信濃川沿いを、海に向かって歩いて行くと、みなとぴあに出ます。
道を歩いていると、道路がすっきりしていることに違和感を感じます。
というのも、少し前までインドとネパールにいたのですが、両国は道路が混雑し、通りを横断するのも一苦労でした。
狭い通りに車とバイクがひしめき合っていたものです。
インドとネパールを旅した時のことは、来週の3/17から書いていきます。
柳都大橋の手前に来ました。ここを左に行き、信濃川に出ます。
対岸に朱鷺メッセが見えます。
川べりを海の方に向かって歩くと、みなとぴあに着きました。
右奥に見えるのは、旧・第四銀行 住吉町支店です。
後で見に行きましょう。
みなとぴあの前には、復元されたお堀などもあり、往時の雰囲気を感じることができます。
みなとぴあの中に入りましょう。
石川侃斎展~新潟町の人々に愛された南画家~
館内で受付をすると、石川侃斎展~新潟町の人々に愛された南画家~という特別展をやっているそうなので、そちらと常設展の共通チケットを購入しました。
石川侃斎(いしかわかんさい)について、館内の展示などを参考に少しだけ説明しておきます。
石川侃斎は江戸時代の後期に活躍した、山水画などを手掛けていた画家です。
晩年になってやっと画家として名声を得ましたが、家族や自身にも不運が続いたりと、波乱な生涯だったようです。
当時の越後を訪れた画人の釧雲泉(くしろうんぜん)らから絵を学んだそうです。
素人の意見ですが、石川侃斎の山水画は、カメラ用語で言うと画角が広いというか、景色を広く捉えて書いている気がします。
私の手元に「新潮日本美術文庫・雪舟」があるのですが、雪舟の絵は奥行きが深く、風景が狭く感じるのに対し、侃斎の絵は浅く広く感じられます。
これはもしかすると、雪舟の絵を文庫の小さいページで見たのに対し、侃斎の絵は実物大のものを見たからかもしれません。
また、山水画特有のものとして、人物が小さくデフォルメされて描いてありますが、侃斎の絵は、人物が丸っこく描かれており、ユーモラスな雰囲気が感じられます。
侃斎は山水画だけでなく、人物画も書いていました。
展示してあったのは(確か)楊貴妃でしたが、山水画のデフォルメされた人物とは違い、精巧なタッチの絵でした。
これも、たしか展示にそう書いてあった、という前置き付きですが、中国の伝統的な描法に従って描いたそうです。
それにしても、山水画は良いものです。
雪舟の絵を見ていた時もそう思ったのですが、中国の詩人たちの詠った風景が想起されます。
将来はこんな生活、自然に囲まれた中で、晴耕雨読や舟遊びでもしながら暮らしたいものです。
みなとぴあの二階へ・新潟市の歴史
さて、次は二階へ上がり、常設展を見に行きます。
新潟市近郊の川と山。
画像の真ん中から右側にかけてが河内山塊だと思うのですが、右側にある高い山が前に登った粟ヶ岳かもしれません。
ここでは新潟の古地形や、潟の治水の歴史などを学ぶことができます。
新潟には「潟」という漢字が入っている通り、昔は潟が多い地形であり、治水に苦労したようです。
今こうして水害に悩まされることなく生活できているのは、昔の人たちの奮闘があってのものです。
農機具などの展示もあります。
今は昔より魚が減っていると思います。
今もこういう物で魚が獲れるのでしょうか。
北前船の模型です。
北前船については、先ほど旧齋藤家別邸でも記述を見ましたし、前に村上の歴史博物館や北海道の天塩川歴史資料館でも見ていました。
資料館巡りをしていて面白いことの一つは、何か共通のものを見つけて、知識がつながっていくことにあると思います。
戦前から戦後ぐらいにかけての絵柄です。
あのころの絵は何だか独特な雰囲気があり、見ただけで分かります。
外へ出て、旧・第四銀行 住吉町支店を見に行きましょう。
旧・第四銀行 住吉町支店を見物
旧・第四銀行 住吉町支店は、下の画像の真ん中に見えている入り口から入ります。
中はレストランと展示室になっているようですが、レストランはやっていませんでした。
細部まで凝っています。
大理石です。
拡大すると、中学の理科で習うフズリナが見えます。
旧・第四銀行 住吉町支店の二階へ
脇に展示室や、二階への階段などがあります。
展示室などを見て回り、次は二階へ行きます。
二階の奥には和室が見えます。
上を見上げるとステンドグラスが。
和室の周りには洋風の回廊があり、なんだかアンバランスな感じがします。
旧新潟税関庁舎へ
銀行内を見回り、外に出ました。
復元された、輸入品を一時保管する石倉です。
こちらは荷揚げ場です。
最後に、奥に見える旧新潟税関庁舎に行ってみましょう。
館内には展示室と、休憩スペースなどがあります。
一通り見回り、庁舎を後にしました。