【苫前町郷土資料館を訪問】車で北海道一周の旅・その22
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、苫前町の郷土資料館を訪れた時のことについて書いています。
苫前町の郷土資料館へ
小平の旧花田家番屋を後にし、オロロンラインをさらに北上する。
苫前町に到着。
国道232から町内に入り、郷土資料館に着いた。
入り口にはクマが立っている。
入ってみると、クマがお出迎えしてくれる。
受付はこの奥にある。
郷土資料館に入って右側には、昔に使われていた農機具や漁業具などの展示がある。
展示とよくマッチした、古いワラのような匂いがする。
三毛別羆事件の展示
資料館に入って左側には、有名な三毛別羆事件の展示が。
展示によれば、事件が起こったのは1915年(大正4年)の12月だという。
12月の9日から13日にかけ、三毛別の開拓村が、何度もヒグマに襲われたのだ。
何年も前に、Wikipediaで三毛別羆事件の記事を読んだことがあるが、あまりの凄惨さに辟易したものだった。
この事件はいくつかの小説や映画にもなっている。
郷土資料館では、事件当時の様子がジオラマや図表・文章などで分かりやすく展示されている。
事件の時系列や、事件のあった農家の位置図など、詳細で分かりやすい。
惨劇のようすを物陰から見ていた、当時10歳だった人の証言の手紙なども展示されていた。
北海道の開拓は、雪と熊との闘いであっただろう。
郷土資料館の奥へ
三毛別事件の展示を見終え、資料館の奥へ進む。
昔の町長室。
外には縄文時代の竪穴式住居などが展示されている。
後で見に行ってみよう。
展示品が非常に多く、充実している。
亀の甲。
土曜日の休日だというのに、あまり人がいない。
この展示を独占してゆっくり見られるのは、とてもありがたいことだ。
縄文時代やアイヌ時代の展示。
イナウ。
カムイに捧げるものだ。
奥には、また三毛別羆事件の展示があった。
展示を見終わり、外に出た。
資料館を出るとき、受付の人に暖かい言葉をかけていただいた。
こういった郷土資料館は、北海道では色々な町や村で見かけた。
どこも展示品が充実しており、それでいて観光地として大々的に宣伝されていないことがほとんどなので、観光客も多くなく、穴場だと思う。
資料館の外へ
資料館の裏手へ回る。
ここでは古代の住居などが復元されている。
アイヌのチセ。
竪穴住居。
説明には興味深いことが書かれている。
郷土資料館を後にした。