【青森市内の縄文時遊館へ・三内丸山遺跡を流れる古代の空気】秋の東北へ:その7

2025年2月14日*秋の東北へ*,全ページ,国内の旅,東北

10月の上旬、新潟から青森へと日本海側を北上し、奥羽山脈のあたりを通りながら帰ってきた時の記録です。

 

このページでは、青森の三内丸山遺跡を散策した時のことについて書いています。

 

青森市内の三内丸山遺跡へ

千畳敷で昼飯を食べ、青森市へと向かう。

 

次の目的地は、青森市内にある三内丸山遺跡だ。

道中に、リンゴで有名なつがる市などがあるのだが、今後の行程を考え、一路青森市へ向かうことにした。

 

しばらく走って青森市へ。

 

三内丸山遺跡に到着。

見えている博物館のような施設は縄文時遊館といい、三内丸山遺跡を見るためには、まず縄文時遊館に入る。

 

敷地には物産館などもあるようだ。

海外からの人も見かけた。

 

以前テレビで、青森の風情ある温泉に、外国人観光客がたくさん訪れているというのを見た。

青森は、海外からの入口である東京からだいぶ離れているが、それでも外国人観光客をそこそこ見かけた。

後で訪れる八甲田ロープウェイにも、中国や韓国の人がたくさんいた。

 

館内に入って受付を済ませる。

 

 

道なりに奥へ行き、三内丸山遺跡へ。

 

三内丸山遺跡の散策

 

 

三内丸山遺跡といえば、歴史の教科書にも載っている有名な遺跡だ。

看板によれば、縄文時代の前期中頃~中期(紀元前約3900~2200・今から5000~4000年近く前)にかけて継続した集落の遺跡とのこと。

 

最近、日本や日本人のルーツについて考えることが多く、日本最古の書物である古事記や、万葉集を読んでいた。

三内丸山遺跡の集落に縄文人が住んでいた時代は、これらの書物が書かれた時代よりもはるか昔(古事記が書かれた頃から約4500~3000年前)である。

 

書物の残されていないような時代、古代日本の雰囲気を少しでも感じたいと思っていたので、東北を回ろうと思ったとき、真っ先にここを目的地に加えた。

 

 

集落の散策

 

家々の跡が立ち並んでいる。

 

 

中に入ることもできるようだ。

 

これらの家は、縄文時代からの物がそのまま残っているわけではなく、当時の家を再現して建てられている。

だが、ここが集落として利用されていた時の雰囲気は伝わってくる。

 

 

北海道でアイヌの建築を見た後なので、造りなどを比較してしまう。

年代的にはかなりの隔たりがあるけれども。

 

 

 

 

大型竪穴建物

 

大型の建築だ。

 

 

 

 

この大きな建物は、集会所や共同作業所などの用途だと予想されているが、実際の所ははっきりしない。

 

 

当然ながら、古代からの遺物はそう多くはなく、当時のことはわずかな手掛かりを元に推測・検証していくしかない。

一つの発見で教科書が大きく変わってしまうこともあるそうだ。

 

古代史の面白さは、そういうところにあるのではないか。

 

 

大型堀立柱建物

 

ネットの写真などでよく見かける、大型の建造物跡だ。

 

これも、柱が立っていたことは分かっているが、詳細な構造や用途ははっきりしていない。

 

当時に使われていた建造物と形が違っていたとしても、古代に思いを馳せるためには何ら支障はない。

 

 

建物の中に、実際の6本柱の遺構がある。

 

これが5000年前の柱木か。

 

 

他にも、石器や土器がちりばめられた北盛土や、墓の跡などを見学し、館内に戻った。

 

館内の見物

館内には社会科見学中の小学生たちがいた。

 

北海道一周の時もそうだったが、平日にメジャーな観光地を訪れると、小学生の団体と遭遇することが多い。

そのようなときは毎回、彼らの邪魔にならないよう見学することにしている。

 

私のようなおっさんよりも、感性豊かな子どもたちの方が、展示を見て得る物も多いだろう。

 

 

 

どの土器にも模様が付けられている。

 

こういう物を見ると、今も昔も人間は変わらないなあと思う。

変わらないのは、昔からの精神性が受け継がれてきていることの証左だろうか。

 

 

 

 

道の駅 浅虫温泉へ

縄文時遊館を出た。

 

今日の観光地巡りはここまでにしよう。

 

青森市から海沿いを走り、道の駅 浅虫温泉へ。

 

ここの上階は展望浴場になっている。

 

 

とりあえず土産を購入。

 

道の駅から道路と海を挟んだところに、湯ノ島という大きな島があった。

島の前面には鳥居が立ち、何とも不思議な雰囲気だった。

 

今日はここまでだ。

風呂に入ってゆっくりしよう。

 

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Posted by 無郷庵