【バンコクの交通事情】バンコク七日間紀行・その16
タイの首都バンコクを、七日かけて歩いた時の記録です。
このページでは、パヤタイ駅周辺からカオサンまで向かう途中、cafe’ de larnluangというカフェに寄った時のことと、バンコクの交通事情について書いています。
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市場を出て橋の先へ
マハナーク市場の熱気にあてられ、フラフラしながら橋を渡る。
このままだと、かなり早い時間にカオサンへ着いてしまう。
ホステル探しをするには、正午を過ぎてからの方が良いだろう。
早くも疲れてきていたので、休憩したかった。
橋を渡ったところにある、cafe’ de larnluangというカフェに入った。
cafe’ de larnluangで一服
日本にいたときは、カフェに入ったことはほとんどなかった。
カフェは値段が高く、入りがたいイメージがあったのだ。
それなのに、今はカフェを見つけた途端、抵抗なくすんなり入ってしまった。
海外に来て大胆になっているのか、休憩したいという誘惑に駆られてなのか。
コーヒーを注文しようとしたが、店員の方は英語が分からなかった。
こちらはタイ語が全く分からない。
こういうときは、全人類共通のボディーランゲージが活躍する。
ホットコーヒーを指さして注文。
奥の席でホッと一息ついていると、無性に甘いものが欲しくなってきた。
そういえば、出口のそばのショーケースにブラウニーがあった。
それも指さしで注文。
美味い。とても。
奥のドアに、なぜか浅草土産の木札がかかっていた。
バンコクの交通事情
カフェを出て、さらに道を行く。
バンコクではいつまで経っても道路の横断に慣れなかった。
道路を横断するときは、横断歩道を渡っているときでさえ、毎回生きるか死ぬかの闘いという心地がしたものだった。
バンコクはとても交通量が多い。
それに加え、バイクや車は目の前の信号が赤だろうと、進めるならどんどん進もうとしてしまう。
運転手にとって信号は順守するべきものではなく、進めるかどうかの目安程度でしかない。
つまり歩行者は、青信号の横断歩道を渡っていても油断ができないということだ。
交通ルールを守っている人もいるし、道を譲ってくれるバイクや車もいる。
だが、進めるときに進むというのが、当たり前の文化のようになってしまっている。
道路を横断しなければいけないとき、歩道橋を見ると安心したものだった。
歩行者と車の関係性
バンコクでは歩行者優先という考え方が、日本に比べて薄い。
青信号の横断歩道を歩いていた時、右後ろから左折してきたトラックにクラクションを鳴らされたことがあった。
ゆっくり歩いていたわけでもないのに。
けれど、完全に乗り物優先の社会ではなさそうなのも面白い所だ。
進めるところを進むという文化だからこそ、乗り物に乗っている人は歩行者のことをよく見ている。
だからといって道を譲ってくれるわけではないし、歩行者に優しいわけでもないのだけれど。
旅の間はひたすら、現地の人の後ろについていき、現地の人がどういうタイミングで渡っているのかを観察し続けた。
おかげで車がどんどん通り抜けているような通りも、車の間を縫いながら渡れるようにはなった。
それでも危ないことには変わりがない。
タイと交通事故
タイの交通事故件数について調べてみると、様々なページで、WHO(世界保健機構)が2016年の交通事故について調べたデータについて言及されている。
例えば愛知県のページからデータを抜粋してみる。
2016年の、人口10万人あたりの交通死亡者数は、
・タイ:32.7人
・日本:4.1人
とある。
ソース元が英語でかなり長いので、調査の詳細はよく分からなかったが、この数字をそのまま捉えればタイの交通事情の悪さがよく分かる。
実際にバンコクの町中を歩いてみるとこの数字もうなずける。
パヤタイ周辺で、警察が違反車両をスマホで撮影している場面を見た。
何とか交通事情を改善しようとしている最中なのだろう。
だが、信号無視などが当たり前の文化になってしまっているため、改善にはかなりの手間がかかりそうだ。