【車のバッテリー交換と修理について】車で北海道一周の旅・番外編1

北海道一周後の後日談です。

 

北海道を一周してから約1か月半後、車のエンジンがかからなくなりました。

バッテリー交換をしても改善せず、最終的にロードサービスを読んで助けてもらったときのことを書いています。

 

エンジンがかからなくなる

北海道一周から帰って1か月半が経ったころの、8月に入ったばかりの猛暑日だった。

 

小用があって出かけようとしたところ、車のエンジンがかからなくなっていた。

 

北海道では毎日100km以上、多い時では一日300km走った。

累計で3500km以上運転してきたことになる。

 

車に無理をさせすぎたのかもしれない。

連日の暑さもあり、部品のどこかがやられてしまったのだろう。

 

今の車はちょうど10万キロ走ったところだ。

前の車も、10万キロでオルタネータ(発電機)が故障して取り替えてもらったのだった。

よく言われるように、10万キロというのは一つの節目なのだろう。

 

電気系統の異常か?

 

車は、スマートキーのボタンを押してもドアの開閉ができなくなっていた。

エンジンをかけようとしても、表示が付いたり消えたりしてかからない。

 

電気系統に問題があるように思える。

バッテリーが上がったのかもしれない。

 

ボンネットを開けてみると、バッテリーのマイナス端子の周りに青白い錆が付いていた。

これが原因だろうか。

 

バッテリーもだいぶ古いので、交換してみることにした。

 

バッテリー交換の準備

 

バッテリーを交換した経験はあるが、忘れていることも多い。

交換方法は、古川電池のページなどを参考にした。

 

バッテリー交換のときに用意するものは以下の通り。

 

・スパナ

私の車に使われているナットは、サイズ10だった。

バッテリー交換に使用する工具は、できれば塗装などで絶縁してあるものが良い。

 

・養生テープ

電池から端子を外したとき、端子を絶縁するために使う。

 

・金属ブラシ

端子を磨くために使う。

 

・ブルーシートなど

端子を磨くとき、下に敷いておく。

 

メモリーバックアップ

上の画像の、オレンジ色の箱にワニ口グリップが付いたもの。

 

車からバッテリーを外すと、そのままでは内部のデータが消失してしまう。

このメモリーバックアップをかませておくことで、データを消さずにバッテリー交換ができる。

使わなくてもバッテリー交換はできるが、カーナビなどが初期化されてしまう。

 

オレンジ色の箱の中に電池を入れて使う。

 

・グローブ

絶縁できるゴム製の物が良い。

 

・新しいバッテリー

これについては後述する。

 

この他に、今回は金づちを使った。

 

バッテリーの表記について

新しいバッテリーは、今の物と同じ型を用意しなければならない。

 

バッテリーを見ると型が表記されている。

MF75D23Lと書いてある。

 

MFというのは製品名などで、その後が型番などを表している。

なので見るべきは、75D23Lという部分。

 

ここの表記が完全に同じか、または最初の数字(75の部分)がより大きいバッテリーを選べばOKだ。

 

例えば、同じく75D23Lの物を選んでも良いし、80D23Lとか、90D23Lとかの物も適合する。

最初の数字より後ろの部分(今回でいえばD以降)は、違うものを選んではいけない。

 

表記の細かい説明

75D23Lという表記について細かく説明しておく。

 

最初の75は性能を表しており、数字が良いほど性能が良い。

バッテリーを選ぶときは、この数字が今と同じか、もっと大きいものを選べばよい。

 

次のD23は、バッテリーの大きさにかかわる数字だ。

これは全く同じものを選ぶ。

 

最後のLは、+端子の位置を表す(Left)。

LかRの2択で、これも同じものを選ばないといけない。

 

バッテリーは、ホームセンターやカーパーツショップに売っているはずだ。

Amazonなどの通販でも買える。

 

今回はホームセンターで購入した。

前の物と全く同じ型のものだ。

 

端子とメモリーバックアップ

ではバッテリーを交換してみよう。

 

まず、バッテリーを固定している部品があれば外しておく。

上の画像はバッテリー交換後の写真だが、真ん中にある、ボルトとナットで留められたパーツがバッテリーを固定する部品だ。

 

部品を外す際に要注意なのが、ネジなどの小さいパーツを、ボンネットの中に落とさないようにすることだ。

落としてしまうと非常に回収しにくいし、車の故障の原因になるかもしれない。

 

次にバッテリーから端子を外していくのだが、いくつか注意点がある。

 

端子を外す前、端子にメモリーバックアップのクリップを接続しておく。

赤と赤、黒と黒をつなぐ。

 

データが消えても良いのであれば、この作業は不要だ。

 

バッテリーから金属の丸い角が出ているが、そこにナットなどでくっついているのが端子だ。

下の画像でいえば、黒いクリップが付いている部分や、銅色の部分が端子側。

 

クリップは、バッテリーの丸い角ではなく、端子の方に付けなければならない。

下の画像のようにつなげばOKだ。

 

バッテリーから端子を外したとき、赤と黒の端子にメモリーバックアップがつながっていれば良い。

 

バッテリーから端子を外すときの注意点

バッテリーから端子を外すときは順番がある。

 

まずマイナス端子(黒)を先に外し、次にプラス端子(赤)を外さなくてはならない。

 

錆が固着して中々外れない。

金づちで色々な方向から軽くたたき、何とか外すことができた。

 

 

マイナス端子から外さなくてはならない理由は、プラスを先に外してしまうと、ショート(短絡)が起きやすくなるためだ。

 

バッテリーを扱うとき、ショートには注意が必要だ。

ショートについては中学の理科で習うが、バッテリーのプラスとマイナスを、間に何も入れずに直接つないでしまうことを言う。

そうなると大電流が流れてしまい、部品が故障してしまったり、火花や高熱が発生して火災の原因になる。

 

バッテリーから端子を外すと、端子がブラブラと遊んでしまい、何かの拍子にほかの金属部分に触れることがある。

そして、意図せずショートが起きてしまうことがあるのだ。

 

端子を外したら、下の画像のように養生テープなどを巻いておくと良い。

要は金属の部品が、他の金属に触れなければ良いのだ。

 

スパナで端子を外しているとき、スパナの他端が他の金属部分に触れないようにも注意が必要だ。

上の画像のスパナは、全面が金属。

 

端子を外しているとき、他端が他の金属部分に触れてしまうと、ショートを起こす可能性がある。

できれば工具は、塗装などで絶縁されているものを選ぼう。

 

端子の錆び落とし

 

新しいバッテリーをつなぐ前に、マイナス端子の錆びをできるだけ落としておく。

 

完全に綺麗にはできなかったが、こんなものでどうか。

錆びの青さは銅イオンの色なのだろう。

端子は還元され、綺麗な銅が露出している。

 

どのような化学反応が起きてこうなったのか、気になるところだ。

化学の人に説明してもらいたい。

 

バッテリーを接続する

 

さて、新しいバッテリーを載せる。

 

端子をつなぐが、外すときとは逆に、プラスからつなぐようにする。

 

外したときと理由は同じで、プラス端子を遊ばせないようにするためだ。

 

端子を取り付けたら、バッテリーを固定する金具を取り付け、これでバッテリー交換は終わりだ。

 

バッテリーを交換したものの、、、

バッテリーを交換し終えた。

 

エンジンをかけるためにキーを回してみたが、相変わらずエンジンがかからない。

キーを回した直後、一瞬だけかかりそうになったのだが、交換前と同じような状態に戻ってしまった。

 

何かの機械が回っているような、ブーンという小さな音が響いている。

 

仕方がないので保険会社に電話し、ロードサービスに来てもらうことに。

最終的に、修理工場までレッカーで運んでもらうことになった。

 

故障の原因を聞いてみると、ヒューズが切れていたのが原因ということだった。

ヒューズというのは電子部品を保護するためのものだ。

意図しない大電流が流れた時に、中の線が切れて電流を遮断するようになっている。

 

車が故障したら

 

車は突然動かなくなることがある。

そうなったら何はともあれ、保険会社に電話するのが確実である。

 

ロードサービスに連絡を取ってもらえるし、何がしかの代金を負担してもらえる可能性がある。

事故の時もすぐ、保険会社に電話しよう。

 

いざというときのため、車に保険証券を入れておき、すぐ連絡できるようにしておこう。

 

また事前に、保険でどこまで負担してもらえるかを確認しておくと良い。

私の保険では、レッカーや整備工場までの移動費・レンタカー代などを限度額まで負担してもらうことができた。

 

車が故障したときの流れとしては、

・保険会社に電話

・ロードサービスに来てもらう

・診断と修理

・必要があれば、近くの修理工場にレッカー移動してもらい、そこで修理

・修理が完了し次第、車を引き取りに行く

という流れになるだろう。

 

ロードサービスでは簡易的な修理しかできず、解決しない場合は修理工場に移動してもらうことになる。

 

自分で直すor連絡する

 

トラブルは自分で解決できるのが一番良い。

自分で解決できる力を付けておくのは大切なことだし、工賃がかからない分、安く済む可能性もある。

 

だが、今回のように自分では原因を特定できないかもしれない。

部品を交換しているときにミスをして、もっと深刻な故障を引き起こしてしまう可能性もある。

保険会社に連絡した方が、結果的に安くつくこともあるだろう。

 

自力で何とかしてみるか、すぐに保険会社を頼るか、そのあたりの見極めが難しい。、

保険会社に電話した方が間違いないとは思う。

 

関連ページ