【襟裳岬の風の館を訪問】車で北海道一周の旅・その75
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは、襟裳岬の風の館を訪れた時のことについて書いています。
襟裳岬へ
百人浜を出て襟裳岬へ。
襟裳岬には、土産を売っている観光施設や、襟裳岬の情報を発信している風の館、そして襟裳岬の先端を見渡せる展望台などがある。
土産物屋には、日高が近いからか、やはり日高昆布が売っていた。
それにしても、ここはものすごく風が強い。
風の館の公式サイトによれば、
襟裳岬は風速10メートル以上の風の吹く日が、年間260日以上もある、日本屈指の強風地帯
だそう。
襟裳岬の先端に行く前に、まずは風の館へ。
風の館とカルマン渦
この建物は、「カルマン渦」という渦の形をイメージして作られているそう。
カルマン渦とは、流れの中に障害物を置いた時、障害物の後方にできる渦のことだ。
Wikipediaのページに分かりやすい動画が載っている。
カルマン渦は、流れや渦などを扱う物理学の一分野、「流体力学」で扱われる。
私は昔、カルマン渦や流体力学を勉強したことがあり、懐かしく思いながら建物を見物した。
完全に余談だが、流体力学の重要な方程式に、「ナビエ・ストークス方程式」というものがある。
この方程式を解くことができれば、流れの様子が分かるのだが、解くことが非常に難しい。
その難しさから、ナビエ・ストークス方程式は、「数学七つの未解決問題」の一つに取り上げられている。
解決すれば100万ドルの賞金が出るので、ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。
ナビエ・ストークス方程式の実物は、Wikipediaのページに書いてある。
風の館の内部へ
受付を済ませると、今から「えりも風体験」が始まると言われた。
風体験の部屋へ。
丸い穴から強風、というより暴風が出てくる。
前に出るほど風圧が強くなる。
風体験が終わり、風の館の内部を散策する。
襟裳岬のゼニガタアザラシについて、詳しい展示がある。
ゼニガタアザラシは、五円玉のような銭の形の模様があるのが特徴だ。
襟裳岬にも生息しているので、今日見られるかもしれない。
展望スペース。
望遠鏡があり、ここからゼニガタアザラシが見えることもあるようだ。
双眼鏡や300mmレンズを持ってきていたので、後で岬の先端まで行き、近くで直接探してみることにする。
ここから外に出られるようだ。
さあ、襟裳岬の先端を目指そう。