【インディギルカ号慰霊碑といさりの碑を見学】車で北海道一周の旅・その36
車で北海道をほぼ一周したときの記録です。
このページでは道の駅さるふつ公園近くの、インディギルカ号慰霊碑といさりの碑を訪れたときのことについて書いています。
ネットが不通に
オホーツク海の朝。
暴風が吹いている。雨も少々。
昨夜スマホをいじっているとき、「データ使用量が規定値を超えた」とメッセージが出て、ネットにつながらなくなってしまった。
契約していた2GBを使い果たしてしまったのだ。
スマホを使い始めてからというもの、ずっと2GBの契約にしていたのだが、月に2GBも使ったことは一度もなかった。
普段ネットはパソコンで見るし、悲しいことに、誰かと連絡を取ることもほとんど無い。
それが北海道に来てからというもの、情報収集や時間潰しについスマホをいじってしまい、知らず知らずのうちに2GBを使ってしまっていたらしい。
普段スマホを使わないからこそ、はまってしまった落とし穴だった。
ネットが無いとこの先大変だ。
どうしよう。
freeのwifiを探してしのぐしかない。
地下道のブラックライトアート
風雨が少し弱まった。
道の駅から道路を挟んで反対側にある、インディギルカ号遭難者慰霊碑を見に行く。
あの地下道を通ってみよう。
地下道に向かって歩く。
白い小山が見える。
あれはホタテの殻だ。
猿払はホタテの名産地というだけある。
すごい量だ。
ただの地下道かと思っていたら、ブラックライトアートが。
すごく綺麗。
海から陸の景色への移り変わりが、幻想的だ。
インディギルカ号慰霊碑へ
地下道をくぐり、まずは左手へ。
慰霊碑まで来た。
説明書きを読んでいると、いたたまれない気持ちになってくる。
昭和14年(1939年)の12月、ソ連船インディギルカ号が暴風雪にあい、岩にぶつかって座礁してしまったそうだ。
この海難事故で、700名もの犠牲者が出た。
700名といえばかなりの大事故だ。
だが、数字になってしまうとあまり実感が湧かない。
亡くなった方々の冥福を祈った。
海の方に行ってみると、岩の上に鳥がたたずんでいた。
と思っていたのだが、北海道から帰って拡大してみるとアザラシだった。
野生のアザラシがいるとは、オホーツク海はすごい。
いさりの碑
次にいさりの碑へ向かう。
これはホタテの化石群だそう。
重量40トン。
いさりの碑だ。
説明書きには、猿払の漁業の移り変わりと、資源の大切さについて書かれている。
先ほどのインディギルカ号遭難碑もそうだったが、碑文は心を打つ名文が多い。
誰が文を考えるのだろう。
これからの行く先に目を向ける。
とても雄大な眺めだ。
海には薄く靄がかかっている。
岩の上に鵜がたたずんでいた。
地平線が光っている。