魚群探知機の配置について
前のページでは、私が使用している魚探のガーミンストライカー4とバッテリーについて、説明しました。
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カヤックで魚群探知機を使う際、
・本体
・バッテリー
・振動子
・ケーブル
これらをカヤック上にどう配置するかが問題になります。
このページでは、私が行っている配置方法を紹介します。
魚群探知機は、先程述べたように本体・バッテリー・振動子・ケーブルで構成されています。
本体はカヤック上の、自分が見えるところに置く必要があります。
私はストライカー4の本体を、カヤックのペットボトルホルダーに入れて使っていました。
ホルダーは、ちょうど本体がすっぽり入る大きさです。
このままでは安定しないので、吸盤で止めたりして固定していました。
ただ、ボトルホルダーには、プライヤーなどのよく使う道具を入れたくなりました。
今では、カヤックに装着したScotty(スコッティ)のフィッシュファインダーマウントに本体を取り付けています。
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カヤック→
スコッティのマウント→
フィッシュファインダーマウント→
魚探本体
という順に取り付けています。
魚探マウントと魚探本体は、ケーブルをまとめるためのケーブルタイでくっつけています。
ケーブルタイは非常に便利で、物を固定する時に役立ちます。
さて、ストライカー4の本体には、バッテリーと振動子をケーブルでつなぐ必要があります。
配線を考える上で難しいのは、このバッテリーと振動子の位置です。
バッテリーと配線について
まず、バッテリーなどのケーブルは、できるだけカヤックの上に出さない方が良いです。
出すならば、できる限り短くするのが良いでしょう。
カヤックの上にケーブルを出しておくと、ルアーのフックが引っかかってしまいます。
また、乗員がカヤックから投げ出された時に、ケーブルが絡まって大事故につながる可能性があります。
私は最初のころ、ケーブルに吸盤を取り付け、カヤックの上にペタペタと這わせていました。
今にして思えば、危ない事この上なかったと思います。
実際、ルアーのフックがケーブルに、何回か引っかかったりしていました。
もしフックがケーブルに刺さっていたら、魚探が故障していたかもしれません。
カヤックの上にできるだけケーブルを出さないためには、まず、振動子とバッテリーを本体の近くに置くのが良いでしょう。
ただ、バッテリーは重くて大きいので、本体の近くに置くのは難しいと思います。
置くとしても、後ろの荷物スペースに置くしかありません。
そうすると必然的に、カヤックの上を這わせるケーブルが長くなってしまいます。
配線をスッキリさせる一番良い方法は、ケーブルをカヤックの中に入れて配線することです。
私は色々とバッテリーの置き場所を考えた末、カヤックの中に入れることにしました。
幸いなことに、私の使っているバッテリーは、カヤックのハッチから中に入れることのできる大きさでした。
問題は、どうやってカヤック内部のバッテリーと、カヤック上の魚探本体をつなぐかということです。
それを解決するために、カヤックにドリルで穴を開けることにしました。
ストライカー4のケーブルは、一番太い部分で11mmぐらいです。
そこで、魚探本体のそばに11.5mmの穴を2つ空け、そこに電源と振動子のケーブルを通すことにしました。
上の画像では4つ穴が空いていますが、右側の2つの穴は、本体をボトルホルダーに入れていた時に使っていたものです。
今は左側の2つの穴を使っており、ホルダー側の穴はふさいでいます。
これでバッテリーが、うまくカヤック内に収まりました。
振動子の配置について
次の問題は振動子の配置ですが、これもまた厄介です。
振動子は音波を出す装置なのですが、魚探を使うときは振動子を水中に入れておかなければいけません。
振動子を取り付けるときは、カヤックの下側など常に水中に入る部分に取り付けておきます。
また、衝撃を与えると良くないらしいので、地面にこすらないよう離着岸のときには外しておく必要があります。
振動子をある程度頑丈に固定することができ、なおかつ取り外しが簡単にできる方法がないかと考えました。
考えた末、振動子を吸盤でカヤックの側面に取り付けてみることにしました。
固定用のパーツに含まれていたケーブルタイを使い、振動子に吸盤を取り付けました。
吸盤一個だと振動子がゆらゆら揺れてしまいます。
魚探画面の表示に悪影響が出てしまう気がしたので、吸盤を3つ取り付けました。
画像の手前、ロッドホルダーの下あたりに振動子を取り付けます。
この方法は割りと上手くいきました。
振動子がカヤックの側面にピタッと取り付いて離れず、ずっと水中に入ったままになっています。
魚探の画面も鮮明に映っています。
離着岸のときも簡単に取り外しができました。
このように、うまくいく方法がないかと試行錯誤しているときはとても楽しいものです。
カヤックフィッシングはまだ行っている人が少なく、出回っている情報も少ないです。
自分で試行錯誤する面白さあります。
振動子をカヤック内に入れる方法
上手い形でカヤックに振動子を取り付けることができました。
ですが、まだ使い勝手の良くない部分がいくつかあります。
離着岸の際にいちいち振動子を外さなければいけないというのが面倒です。
たまに振動子を外し忘れ、付けっぱなしのまま着岸してしまったこともありました。
さらに、カヤックを漕いでいる時に振動子が水流を受け、抵抗になってしまうのも嫌でした。
カヤックを漕いでいると振動子を付けている側が引っ張られ、思うように進めない気がします。
何より振動子を外側に付ける方法では、振動子のケーブルがどうしても外に出てしまいます。
画像の右側、吸盤で張り付いているケーブルが、振動子と本体をつなぐケーブルです。
ケーブルがぐるっと右舷側を取り巻いています。
これではルアーの落とし込みや魚の取り込みの際、かなり邪魔になってしまいます。
これらの問題を解決し、もっとスマートに振動子の配置と配線を行う方法はないかと考えました。
予め振動子はカヤックの上に上げておき、カヤックを漕いでポイントに着いてから海中に入れるという方法もあります。
しかし、そもそもポイントが分かりにくいカヤックフィッシングでは、魚探の画面を見ながらカヤックを漕ぎ進めたいものです。
魚の反応があるかどうかも見たいですし、現在カヤックが浮かんでいる場所の水深や、海底地形なども把握しながら漕ぎ進められたほうが便利です。
常に反応を見られるようにしておきたいですが、振動子は水中に入れておきたくありません。
このような贅沢な悩みを解決する方法は無いかと、本やネットで調べ回りました。
そしてついに、振動子をカヤック内部に入れながら魚探を使うことができる方法を見つけました。
振動子をカヤック内部の底に、入れ歯用のポリグリップで貼り付ける方法です。
どこかのサイトで見つけた方法だと思うのですが、どこに書いてあったのか忘れてしまいました。
探してみたのですが見つけられませんでした。
振動子の底面にポリグリップを塗りつけます。
カヤックの底にグリグリと押し付けます。
振動子につながっているケーブルは、バッテリーと同じくカヤックの天面に空けた穴を通して本体につなぎます。
入れ歯安定剤のポリグリップなら、振動子を船底にピタッと隙間なく貼り付けることができます。
剥がすときも簡単に剥がれてくれます。
カヤックを漕いでいて振動子の位置がズレたり、倒れたりすることもありません。
音波の通りも良いようで、魚探の画面も問題なく表示されます。
この方法で魚探を使っていると、海底がギザギザと表示されたり、画面に細かい点などが映り込むことがあります。
これはもしかすると、振動子を船底に貼り付けているために出る反応なのかもしれません。
それでも実用には全く問題ありません。
小魚のような反応が出ているところにルアーを落とすと、フィッシュイーターがよく釣れます。
これで魚群探知機のバッテリーと振動子をカヤック内に納めることができました。
配線もスッキリし、カヤックを漕いだり魚を釣ったりするときのストレスが無くなりました。