アオリイカの締め方
アオリイカの締め方を説明します。 この方法はアオリイカだけでなくイカ全般を締めるときに行います。 アオリイカを締める道具は、ある程度細く、先端がとがった物であれば何でも大丈夫です。 ナイフでも良いですが、私はカニフォークを使っています。
カニの身を甲から取り出す道具ですが、その先端形状がイカを締めるのにピッタリです。 イカ類は目と目の間が急所で、ここに太い神経が通っています。 アオリイカを釣ったら目と目の間にカニフォークを刺します。 そうすると体が真っ白になるので、それで締めは完了です。 締めた後で水に落とす必要もありません。そのままクーラーボックスに入れましょう。 道具が無い場合、手でチョップしても締められます。 カニフォークを入れても、胴体かゲソのどちらか一部だけしか真っ白にならないことがあります。 その場合は全身が真っ白になるまで、刺す位置をずらして何度か刺してみましょう。 アオリイカは刺身にしても焼いても最高に美味しいです。 イカの王様と呼ばれるだけのことはあります。 身に独特の甘味があり、スーパーに売っているイカとは一線を画す美味しさです。 是非釣ったら活け締めをして、できるだけ鮮度の良い状態で食べましょう。
イカを締めることの是非
以下では、釣ったイカを締めることの是非について書いていますが、魚の締め方のページにも同じ内容を書いています。 以前、アオリイカを締める動画にたくさんの批判コメントが付いたというニュースを見ました。 その批判は、生き物を締めるという残酷な行為を面白半分で動画に撮るとは何事だ、という論調だったようです。 生き物を締めて、息の根を止めることは残酷なこと、そう考えている方のコメントだと思います。 私自身、魚を締めるということを初めて知った時、魚がかわいそうだと思いました。 締める行為を動画に撮ることはともかく、釣ったイカを締めることは残酷なのでしょうか。 魚を締めるのは食味を落とさないためですが、それ以外にもう一つ意味があると思っています。 釣ったイカを生かしたまま放置したり、クーラーに入れておくということは、イカにとってかなりの苦痛だと思います。 海中のように自由に動くことができませんし、表皮も傷つきます。 かなりの恐怖も感じているのではないかと思います。 その状態のまま生かしておくというのは、締めて絶命させることよりも残酷なことではないでしょうか。 私はそう考え、釣ったイカはできるだけ早く締めることにしています。 イカを締めるという行為は残酷な行為に見えますが、イカの苦痛を最小限にする行為なのではないかと思います。