タイトル画像




ルアーロッド
釣り竿の表記について



このページの概要

ルアーロッドの長さや硬さを表す表記は独特で、初見では何を意味しているかが分かりにくいものです。 例えば、上の画像の竿には「S1002MH」と書かれていますが、ここから長さや硬さなどを読み取れるでしょうか。 メーカーやによっても表記の仕方に違いがあったりするので、表記に慣れるまでは竿選びが大変です このページではそんなルアーロッドの表記について、これを押さえておけば表記が読めるようになるという知識を実例を交えて説明します。 また、ルアーロッドを選ぶ際のポイントや、実際の選び方なども合わせて書いていきます。















釣り竿の表記の解説


これから釣り竿の表記について解説していきます。 まずは下の画像をご覧ください。 965TMFSと書かれています。 この画像は私が愛用している振り出し式の竿、CROSSBEATの箱の側面です。 画像のように、釣り竿の箱に表記の読み取り方が書かれている場合もあります。 上の画像を参考に、表記の解説をしていきます。

継ぎ数と長さ

まず、表記の最初には3桁か4桁の数字が書かれていることが多いのですが、この数字について説明します。 上の画像では3桁の「965」でしたし、このページの最初に載せた画像の竿は「1002」と4桁になっていました。 この3~4桁の数字の最後の桁は、「何本継ぎか」を表しています。 前の方の残りの桁は、「ft(フィート)単位での長さ」を小数点第一位まで表しています。 箱の中に入っていたクロスビートは5本継ぎで9.6ftなので、「965」と表記されていたというわけです。 また、先ほどの1002は2本継ぎで10.0ftだということを表しています。 数字が4桁になるのは長さが10ftを超えたときです。 長さが馴染みのないft単位だと実際の長さが分かりにくいですが、ftは簡単にcmに換算することができます。 1ftは30.48cmなので、ftの値に「30」をかけるとおおよそのcmでの長さが出てきます。 例えば、9.6ftの場合は9.6×30=288なので、288cm:=2m90cmぐらいだと分かります。 また、10.0ftであれば30をかけると300になるので、長さは300cm=3mだということになります。 ftからcmへの換算は30をかけるということを覚えておきましょう。

振出式の場合

さて、長さが分かったところで次に行きましょう。 上の画像では数字の次にT(振出仕様)というのがきています。 ルアーロッドは振出式のものが少なく2本継ぎのものが一般的なので、このTはあまり見かけないかもしれません。 このTは必ずしも数字のすぐ後に来るとは限りません。 表記のどこかにTとあれば、振出式だということです。

硬さ

次は竿の硬さです。 硬さについては柔らかい方から、「UL(ウルトラライト)」「L(ライト)」「ML(ミディアムライト)」「M(ミディアム)」「MH(ミディアムハード)」「H(ハード)」などがあります。 硬さの中ではM(ミディアム)クラスが中間で、L(ライト)クラスに行くほど柔らかく、H(ハード)クラスの方は硬くなります。 上の画像の「965TMFS」はM(ミディアム)となっていたので、ちょうど中間ぐらいの硬さです。 「S1002MH」はMHなので、硬めの竿だということになります。 UL(ウルトラライト)はかなり柔らかい竿です。 私が持っている、管理釣り場用に購入したFREADという竿はULクラスでした。 かなり柔らかく、1gぐらいのスプーンを飛ばす時もよく曲がります。

テーパー

次は表記のFについてです。 これはファストテーパー(先調子)ということを表しています。 先調子というのは先端が曲がりやすいということで、ルアーに細かい動きを付けたりするのに向いています。 逆に手元に近い部分(胴)が曲がりやすいものをスローテーパー(胴調子)といい、魚とのやり取りがしやすというメリットがあります。 Tと同じく、表記の中にテーパーについて書かれているものはあまり見かけません。 ルアーロッドは先調子のものが多いように感じます。 このテーパーに関しては、最初はあまり気にしなくてよいと思います。 私は気にせずてきとうに竿を選んでいますが、青物はよく釣れます。 こういうものは、釣りをしていて気になってきたら真剣に考え始めるぐらいで丁度よいと思います。

スピニングモデルとベイトモデル

さて、最後ですが、クロスビートの表記の最後にはSという文字が付いていました。 これはスピニングモデルだということを表しています。 「S1002MH」も頭にSが付いているため、スピニングモデルです。 現在販売されているルアーロッドはスピニングモデルが多数のため、このSは省略されることが多いです。 Sの代わりにCと書かれている竿を見かけますが、これはベイトロッドだということを表しています。 ベイトロッドには引き金のようなトリガーが付いていて、ベイトリールを付けたときに竿を持ちやすくなっています。 ベイトロッドとベイトリールを合わせたベイトタックルは、釣り竿を持つときに糸を通すガイドが上向きに来るため、スピニングモデルの竿とは曲がる向きが逆になります。 釣り竿はそれを考慮した設計になっているはずなので、スピニングロッドにはスピニングリール、ベイトロッドにはベイトリールという組み合わせで使うようにしましょう。 上の画像はスピニングモデルの竿をベイトロッドのように使っているため、良くない使い方をしています。 反面教師にしてください。 ちなみにこのときはサバが釣れました。 スピニングリールを使うときの竿選びは、表記にCがないスピニングロッドであることを確認しておきましょう。

まとめ

さて、この項目のまとめに入ります。 竿の表記の中で大事なものは、長さと硬さです。 長さについては3桁か4桁の数字の最初の方に、ft単位で表記されています。 例えば「S1002MH」であれば10.0ft、「965TMFS」であれば9.6ftです。 このftの値に30をかけるとcmの長さになります。 硬さについては、「UL(ウルトラライト)」「L(ライト)」「ML(ミディアムライト)」「M(ミディアム)」「MH(ミディアムハード)」「H(ハード)」のどれかが表記の中に書いてあると思います。 M(ミディアム)が標準でL(ライト)が柔らかくH(ハード)が硬いというのを覚えておきましょう。 次の項では、実際に私が持っている釣り竿の表記を読んでいきます。





実際の表記の例


私が持っている釣り竿の表記を読んでみましょう。 前の項目でもお見せしたCRAZEE SHORE JIG GAME 1002MHです。 「S1002MH」なのでスピニングモデル、2本継ぎで10.0ft=3m、クラスMH(ミディアムハード)です。 陸からの青物用にぴったりの竿です。 これで何本も青物を釣りました。 一番愛用していた竿だったのですが、カヤックフィッシングで折ってしまいました。 詳細はこちらのページに書いています。 CRAZEE SHORE JIG GAME 1002Hです。 「1002H」なので、長さは10.0ft=3m、2本継ぎで硬さはH(ハード)です。 10ftはルアーロッドの中では長いほうです。 また、硬さもH(ハード)なので一番硬いクラスです。 青物用の中でもかなりガチガチな竿です。 サゴシを釣って折れてしまった1002MHの代わりに購入したのですが、持て余しそうな気がしています。 DAIWAのシーバスロッドLAZYの「106ML」です。 これは数字の最後が6ですが、6本継ぎというわけではありません。 2本継ぎの2が省略されているので、10.6ft(3.18m)ということになります。 クラスML(ミディアムライト)なので柔らかめの竿です。 メタルジグに比べて軽いミノーをできるだけ遠くに飛ばしたいと思い、できるだけ長く、できるだけ柔らかい竿を追い求めた結果この竿にたどり着きました。 他のメーカーやシリーズにはない長さと柔らかさの組み合わせで、マニアックなバランスの竿です。 カヤックでのジギング用に購入した、LT JIGGING SHAFTの「S632ML」です。 Sなのでスピニングモデルで、6.3ft=1.89m、硬さはMLクラスの竿です。 ボートや船で使うための竿なのでかなり短い竿です。 実際、長い竿がカヤックで使いにくかったので購入しました。 先述のサバやアイナメを釣ったりしました。 この竿は160gまでのルアーを扱えるのですが、それは表記を見ても分かりません。 このことについては後ほど説明します。 カヤックからのキャスティング用に購入した、OFFSHORE CAST GAMEの「70M」です。 表記が簡潔で、7ft=2.1mのMクラスです。 重いメタルジグを投げることができ、なおかつカヤックでも使える短い竿を探したのですが中々見つからず、ようやく見つけたのがこの竿です。 10ftの竿に比べてメタルジグの飛距離が出ない気がしますが、釣果は順調に出ています。 五頭フィッシングパーク用に購入した、トラウト用のFREADという竿です。 「60F」とあるので、長さは60ft=180cm、Fはおそらくファストテーパーのことでしょう。 この竿については前述しましたが、硬さがULなのでとても柔らかい竿です。 トラウトは青物に比べてパワーがなく、40cmぐらいのニジマスでも、ULの竿で十分に主導権を握れマス。





ルアーロッド選びのポイント


では、前述のルアーロッドの表記を踏まえ、ルアーロッドを選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。 竿の表記だけでなく、竿の箱に書かれていることも重要です。 私が竿を選ぶ際に重視していることを箇条書きにしてみます。 ・長さ ・硬さ ・使用できるルアーの重さの範囲 ・使用できる糸の号数 順番に見ていきましょう。

長さ

竿の長さは、ルアーの飛距離や魚とのやり取りのしやすさに関わってきます。 長いほどルアーが飛びますし、魚を御しやすくなります。 基本的には長ければ長い方が良いと思います。 ただ、管理釣り場や小物釣りなどの繊細なルアーの動きを要求される釣りや、正確なキャストを要求される釣りでは短いほうが有利なこともあります。 また、狭い場所での釣りは短いほうが良いです。 カヤックや船では短いほうが取り回しが良いでしょう。

硬さ

硬さは長さよりも難しい判断基準です。 硬いほど魚のパワーに対抗しやすくなりますが、軽いルアーを飛ばしにくくなります。 ルアーを飛ばす時は、ルアーの重みを竿に乗せ、曲げた竿の反発力を使って遠投します。 棒切れを竿の代わりにしてルアーを投げても飛ばないように、軽いルアーと硬い竿の組み合わせでは竿がうまく曲がらず、あまり飛距離が伸びません。 後述の、使用できるルアーの重さの範囲も関わってきますが、使用するルアーの重さを考慮しながら竿の硬さを選びましょう。 また、これも状況によりますが、基本的に小さい魚は柔らかい竿で、大物でパワーのある魚は硬い竿の方が良いでしょう。 魚のパワーに合わせて竿の硬さを変えていきます。 先ほど状況によると書いたのは、青物の大物であっても、柔らかい竿や細い糸で釣っている人もいるからです。 例えば周りに誰もいないような場所や、広い大海原でカヤックの上から大物を釣るのであれば、いくらでも柔らかい竿でやり取りしても良いでしょう。 ですが、周りに人が多い堤防の上から釣るのであれば、こちらが主導権を握って横に走らせないようにしないと、周囲に迷惑がかかります。 そのためにはどうしても硬い竿が必要です。 また、根に潜ってしまう根魚も硬い竿で強引にやり取りする必要があります。 そのため、根魚用のCRAZEE HEAVY ROCK FISH C862XHという竿は、XH(とても硬い)クラスなどという硬さになっていたりします。

使用できるルアーの重さの範囲

ルアーロッドの箱を見てみると、使用できるルアーの重さが書いてあります。 上の画像のOFFSHORE CAST GAMEは50gまでのルアーを投げられます。 扱えるルアーの重さは、ルアーロッドの構造や用途などにも拠りますが、基本的にルアーロッドが長く硬いほど、扱えるルアーは重くなります。 シーバス用のLAZYは7~40gまで。 振出式のCROSSBEATは7~35gまで。 トラウトロッドのFREADは1~7gまでのルアーを扱えます。 LT JIGGING SHAFTはなんと160gまでのルアーを扱えます。 ただ、細い竿なのでルアーを遠投することはできないでしょう。 あくまで落とし込みで扱えるルアーの重さの範囲なのだと思います。

使用できる糸の号数

使用できる糸の号数も竿によって決まっています。 上に載せた画像をもう一度見てみましょう。 画像の「LINE」と書かれているところに、使用できる糸が書かれています。 馴染みのある号数ではなくLB(ポンド)数で書かれていることもあるので少し面倒です。 LBはどのくらいまでの引きに耐えられるかという重さの単位なので、単純に日本で使われている号数(糸の太さ)に変換できません。 同じ太さ・号数の糸でも、ナイロンとPEラインではPEの方がLB数が大きかったりします。 この糸の強度についても、使おうとしている糸に合わせて竿を選ばなければいけません。





ルアーロッドの選び方


これまでルアーロッドを選ぶときのポイントについて書いてきました。 長さや硬さ・使用できるルアーの重さ・糸の強度など色々なことを考える必要があり、さながらパズルのようです。 では、数ある条件からどうやって竿を決めれば良いのでしょうか。 竿の決め方の一つの方法は、何を重視するのかを決め、そこから選択肢を絞っていくという方法です。 例えば青物を釣りたい場合。 青物が釣れる竿は無数にあり、極論ダイソーの竹竿でも良いかもしれません。 そこで、「陸から青物を釣りたいものの、ポイントがかなり遠いのでルアーを遠投したい」という条件を加えます。 この場合に重視する点は、できるだけメタルジグを遠投したいということです。 必然的に、重いルアーを扱えるような長くて硬いルアーロッドが必要になります。 後は手持ちのリールや糸・ルアーとのバランスを考えつつ、実際に釣具屋に行ってみて条件に合うものを探します。 値段と相談し、候補がいくつかあるならば、最終的にはデザインやメーカー名で決めても良いでしょう。 このように、自身が何を重視するのかによって竿の候補を絞っていきます。 重視する点は、先ほどの「ルアーを遠投したい」というのもそうですし、「できるだけ柔らかい竿がほしい」というようなものもあるかもしれません。 「短くて取り回しが良いけれど、できるだけ遠くにルアーを飛ばせる竿が欲しい」という贅沢な条件もありだと思います。 場合によってはデザイン最優先で、扱えるルアーも少ないし、釣りたい魚ともミスマッチだけれどこの竿が気に入ったという決め方も良いでしょう。 お気に入りの道具はモチベーションアップにつながりますし、あえて不便な道具で魚を狙うのも面白いと思います。 釣りの楽しみ方は各人各様です。 このページを参考に、お気に入りの竿を選んでいただければ幸いです。