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青物釣りの糸について



このページの概要

このページでは、イナダやサゴシなどの青物を釣る際に使われる、糸の種類や太さについて書いていきます。 メタルジグなどをキャストして釣ることを想定した内容になっています。 ここではメインのラインについて述べ、メインラインの先に付けるショックリーダーについては別のページで述べることにします。 陸からルアーで青物を狙っている人の糸を見ると、必ずと言っていいほどPEラインを使っています。 また、釣りの雑誌や本を見ても、ラインはPEを使うと書かれています。 このページではまず、釣りに使われる糸の種類について書いていきます。 そして、なぜ青物釣りにはPEラインを使うのかについて書き、最後に糸の選び方について書いていきます。















釣りに使われる糸の種類について


一般的に、釣りに使われるラインの種類(素材)は主に3つです。 ・ナイロン ・フロロカーボン ・PE 最近はここにエステルラインというものが加わりましたが、私はまだ使ったことがありません。 上記の3つはメインの糸として使ったことがあるので、それぞれの特性を簡単に述べていきます。

1.ナイロンライン

釣りに使われる糸の中では一番普及しているラインだと思います。 弾力と適度な張りがあるため、さばきやすく使いやすいラインです。 糸にパーツを結んだり、別の糸を結んだりすることも簡単にできます。 糸の材質的に透明にすることができるので、糸の存在を魚に気づかれにくくすることもできます。 また、安価なこともポイントで、150m巻きの良いラインが1000円もせずに買えたりします。 伸びやすい素材のため、急な衝撃を吸収しやすいという利点もあります。 ただ、伸びやすいということは竿の動きがルアーや餌に伝わりにくくなるということでもあるので、一概に長所であるとは言い切れません。 良いことが多い一方、同じ太さの他のラインに比べて引張強度が弱いという欠点もあります。 くせが付きやすかったり、塩分や紫外線で劣化しやすいというのもデメリットです。

2.フロロカーボンライン

ナイロンラインをもっと固くしたようなラインです。 固くなった分頑丈で切れにくく、根ズレにも強くなります。 その一方、ナイロンラインよりも扱いが難しいラインです。 張りが強すぎるため、リールの中で糸がバラけてしまうことがよくあります。 慣れていないと糸をさばくのが大変ですし、飛距離を出すのも難しいです。 メインのラインとして使う人が少ないラインだと思いますが、特定の状況では強いラインだと思います。 例えば、かかる魚が大きいのに、魚がスレていて細いラインしか使えないような場合や、険しい岩礁帯から大物を引きずり出すような釣りには向いていると思います。

3.PEライン

前記の2種とは使用感の異なり、イメージとしては裁縫用の糸が少し張りを持ったようなラインです。 他の2つに比べてまさしく「糸」という感じがするラインで、思った通りの動きをさせやすいです。 柔らかくしなやかなため、慣れれば非常に使いやすいと思います。 他のラインに比べて張りがない分、余計な抵抗がかからずルアーなどの飛距離を伸ばしやすいというメリットもあります。 また、同じ太さのナイロンラインよりも引っ張り強度があり、結構細い糸でも難なく大物を釣り上げることができます。 デメリットは、張りがないことにより糸絡みしやすいことです。 糸をしっかり張ることを意識しないと、竿のガイドやリールに干渉して絡んでしまったり、リールの中で糸がぐしゃぐしゃになる「バックラッシュ」が起こったりします。 投げたときに風にあおられて糸ふけができやすく、それも糸絡みの原因になったり、隣の人と糸が絡んだりしやすくなります。 糸の材質から、根ズレや急な衝撃に弱いのもデメリットです。 岩や堤防などに擦れるとすぐに摩耗したり切れたりします。 さらにPEラインは滑りやすく、直接金属パーツを結んでもほどけやすいので、特殊なラインシステムを組む必要があるのも面倒な点です。 PEラインはナイロンに比べると高価なこともデメリットです。 ただ、最近は以前よりもナイロンとの値段の差がなくなってきている気がします。





なぜPEラインを使うのか


これまで3種類のラインについて述べてきました。 ではなぜ、青物のルアー釣りにはPEラインが一番使われるのでしょうか。 それは実際にPEラインと他のラインを使い比べてみると分かります。 ナイロンやフロロカーボンのラインは、ルアー釣りだととにかく使いにくいのです。 一番違いを実感しやすいのはルアーを投げるときです。 ナイロンやフロロカーボンは素材の特性的に、固くてクセが付きやすいです。 そのため、リールのベールを起こして糸を出す時、ナイロンやフロロのラインはリールのスプールの形に合わせ、丸まってバサバサと出てきます。 ルアーを投げる時、丸まったラインが竿のガイド部分に当たって抵抗になるため、飛距離が出ませんし、ガイドに絡まってトラブルの元になったりします。 ナイロンラインであっても細ければトラブルは少なくなるのですが、今度は強度の問題が出てきます。 細いナイロンラインでは、メタルジグを何度も投げる青物釣りには強度が足りません。 大物が掛かることもあるのでなおさらです。 強度を増すためにどうしても太さが必要になってきますが、そうすると今度は扱いにくいというデメリットが際立ってきてしまいます。 扱いやすいけれど強度のない細いラインをとるか、投げにくくても太くて強度のあるラインをとるのか。 ナイロンラインを使おうとすると、どうしてもそのジレンマに陥ってしまいます。 そこでPEラインの出番となります。

PEラインは柔らかいため、ルアーを投げる時、スプールからまっすぐスルスルと出ていきます。 そのためガイドと干渉しにくく投げやすいですし、飛距離も出ます。 また、ルアーを動かすときもルアーを自然に動かすことができます。 そしてPEラインには、細くても大物と十分に渡り合えるだけの強度があります。 PEラインはルアー釣りをする上で良いところだらけなのです。 その一方で、前の項目で述べた通りのデメリットもあります。 金属パーツを直接結べないことと、根ズレや急な衝撃に弱いことです。 これらに対処するため、PEラインの先端にはショックリーダーという糸を結びます。 このショックリーダーについては別のページで述べます。 ところで、ナイロンラインはメインのラインとして使えないわけではなく、PEでなければ釣れないということもありません。 私はナイロン糸を使ってサゴシを釣ってみたことがあります。 ですが、先述の通り使いにくいのは間違いありません。 一緒に釣りに行った人にも使ってもらいましたが、PEの方が投げやすく使いやすいと言っていました。 青物釣りにはPEラインが一番ですが、もしナイロンラインで釣ろうと思うなら、太さは3~4号ぐらいが良いと思います。 2号だと細すぎますし、5号だと太くて扱いにくいです。





PEラインの太さなどの選び方


これまでPEラインを使う理由について述べてきました。 最後にPEラインの選び方について述べます。 PEラインの特性として、糸らしい柔らかさがあり、それがルアー釣りに向いていると書いてきました。 ですが、柔らかすぎると今度は糸がらみのトラブルにもつながります。 そのため、適度に張りのあるラインを選ぶと良いでしょう。 糸がらみの原因の大半は「ラインを弛ませてしまうこと」です。 ルアーを投げる前後や、ルアーを巻き始めるときに指などで糸にテンションを掛けておくのが、ライントラブルを減らすコツです。 ラインの操作に慣れてラインを張ったままにできるようになると、だいたいどのラインでもトラブルなく操作できるようになります。 操作に慣れていたとしても、張りのあるPEラインの方が扱いやすいのは確かです。 私がよく使っているのは、バークレイのスーパーファイヤーラインです。 他のPEより値段が少し高めですが、張りがあって使いやすく、根ズレにもある程度強いです。

PEラインの太さについてですが、40cm~50cmぐらいの青物を狙うなら「1号」を基準にして選ぶと良いと思います。 0.6号では細すぎますし、1.5号では太すぎるぐらいのイメージです。 0.8号でも、重いルアーを投げたり普通にやりとりする分には問題ありませんが、根ズレする場所では心もとないです。 大物が掛かった時も少し不安です。 細いと強度が心配ですが、逆に、太すぎることにはあまりデメリットを感じません。 糸が太いことのデメリットとして、糸が太いと飛距離が落ちるとよく言われます。 試しに1.5号を使ってみましたが、1号や0.8などの細いラインと比べて、飛距離が落ちたとは感じませんでした。 糸が太いことで安心して力を入れることができるので、むしろ飛距離がアップするような気もします。 ちなみに、私は1.2号をよく使います。 これは前述のファイヤーラインの1.2号が、トライアルプライスとして安く売られているからです。 最初に買ったのがファイヤーラインの1.2号だったので、そのまま1.2号を使い続けています。 1.2号だと太めですが、根が多い場所や砂浜などの糸が擦れやすい場所で釣りをすることが多いので、丁度よいかと思っています。