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青物釣りとマナーについて

















一番大事なマナー


これから釣りのマナーということについて書いていきますが、そもそもマナーというものは強制されるものではありませんし、場所や状況に合わせて変えていくものだとも思います。 そのため、このページに書いてあることが絶対というわけではありませんが、大体こうしておけば大丈夫だろうというものを書いていきます。 ここに書くマナーは絶対ではないと書きましたが、一つだけ、どの場所でも守らなくてはいけないマナーがあります。 それは、釣り禁止の場所では釣りをしないということです。 釣りが禁止の場所は、危険であったりそこで働く人の邪魔になるからと、何か理由があって釣り禁止になっています。 そういった場所では絶対に釣りをしてはいけません。 「周りにも釣り人がいるからOK」は通用しません。 毎年何人も亡くなっている防波堤がニュースで取り上げられました。 自然が相手である以上、絶対に安全ということはありません。 どんなに慣れていても事故にあう可能性があります。 もし事故にあってしまったら、家族にもその場所の関係者にも迷惑がかかります。 何より自分自身が二度と釣りを楽しめない状態になるかもしれません。 私は、釣りは粋に楽しむものだと思っています。 人に迷惑をかけたり、命を危険にさらしながらの釣りは粋ではありません。 ファミリーフィッシングなどで利用される港湾なども、基本的にはだれかの、又はどこかの所有地になっています。 釣りをしても良いという暗黙の了解がある場所であっても、その場所を使わせてもらっているという意識を持ちながら釣りをしましょう。





何故マナーが必要なのか


釣りのマナーというと非情に面倒臭そうですし、それが初心者が釣りに参入しにくい一因になっている気がします。 失礼を承知の上で、これを書いている人間も釣り人だということを踏まえて書きますが、釣り人と聞くと取っ付きにくそうな感じがしないでしょうか。 このことに関して一言添えておくと、釣り人は気さくで話したがりの人が多い気がします。 釣りの道具や方法には多くの選択肢があり、ネットを見ても情報が多すぎてどれが良いのか分かりにくいため、人とのコミュニケーションが大事な情報収集の手段となるのが理由の一つだと思います。 実際に釣れている人から話を聞くのは何にも代えがたい経験になります。 また、一人で釣りをしていると孤独を感じて人と話したくなるときもあります。 これらの理由からか、釣り人と話をしてみると結構話が弾んだりします。 もちろん話しかけられたくない人もいるので、話しかけられたくないオーラを出している釣り人には話しかけない方が良いでしょう。 さて、マナーの話に戻ります。 そもそも何故マナーが必要かといえば、それは、周りの釣り人との間に余計な不和を発生させないようにして、自分が嫌な思いをせずに楽しく釣りをするためです。 自分の行動で周りに不快な思いをさせてしまうと、何となく雰囲気が悪くなってしまいます。 その後の釣りは楽しい物ではなくなります。 極端な話、周りに全く人がいない状況であれば(常識の範囲内で)何をしても構わないわけです。 それが周りに人がいるからこそ、互いに気を使いながら釣りをしなければいけなくなります。 では具体的にどうすれば良いのでしょうか。 それに関してはこうしておけば大体大丈夫というものはありますが、決まった正解はありません。 何故かと言えば人と人との関わりだからです。 ある人からは良く思われる行動でも、別の人からは悪く思われるかもしれません。 マナーについてこうして書くと難しい気がしてきますが、実際はそれほど難しいものではなく、挨拶など日常で行っているような常識的な行動をすれば問題ありません。 何のためのマナーなのかということを念頭に置いておき、それに従って行動すれば良いのです。 次の項で実例とともにマナーの考え方を説明します。 ちなみに、「こうしておけば大体大丈夫」という実際の行動についてはページの後の方で紹介していきます。





マナーと実例


一つ実際の出来事を書きます。 人の多い堤防で釣りをしていた時、新しく来た人が、私と右隣の人のわずかな隙間に割り込んできて釣りを始めました。 その人は投げるのが上手ではありませんでした。投げたルアーがことごとく私の正面に飛びます。 投げるタイミングも見計らわず、こちらが投げた後にすぐ投げたりするのでオマツリするのも時間の問題だと思っていました。 案の定オマツリしたので私が仕掛けを解くと、その人は謝りもせずに戻っていきました。 不愉快に思ったのと、またオマツリしそうなので場所を移動しようかと思っていると、その人がどこかへ行ったのでそのまま釣りを続けました。 その後全く対照的な出来事がありました。 今度は左隣に2人組が来ました。この2人は割り込むときに、私も含め両隣にしっかりとあいさつをしてくれました。 2人の内の片方は初心者で、これまた私の真正面によく飛ばしてきます。 ですが、最初にちゃんと挨拶をしてくれたこともあって全く気になりませんでした。 その後、この2人とは世間話をしたり情報交換をしたりして、楽しい時間を過ごすことができましたし、釣れたサゴシをあげたりしました。 この実例で何が言いたいのかと言えば、ちょっとした行動一つで周りの人の感じ方が変わるということです。 右隣に来た人の何が悪かったかといえば、上手くルアーを投げられないことではありません。 割り込むときにでも一言声をかけてもらえれば、それでお互いに嫌な思いをしないで済んだのです。 釣りをしていると周りの人から迷惑をかけられることもありますし、こちらが迷惑をかけてしまうこともあります。 もちろん相手もこっちも迷惑をかけようと思ってかけるわけではないでしょう。 ですがどんなに気を付けてもトラブルは発生する可能性があります。 そんなとき、最初に一言声をかけておいたかどうかで笑って済ませられるかが決まります。 必要なのはちょっとした行動一つです。





先行者優先という考え方


釣りのトラブルで一番多いのが、先ほどの例でもそうでしたが、周りの釣り人との位置関係に関するものです。 逆に言えば、最初に釣り座を決めるときが一番大事で、釣り座さえ上手く決まればトラブルはほとんど起きません。 釣り座を決めるときの指針となるのが、先行者優先という考え方です。 先行者優先とは、先にポイントに到着した人が優先的にその場所で釣りをできるということです。 先行者に「そこで釣りたいから場所を代わって」などとは口が裂けても言えません(気心の知れた仲間内なら別かもしれませんが)。 先行者の近くで釣りをするとき、こちらは釣りをさせてもらう立場になります。 本来海は誰の物でもないはずですし、当然ながら法律的にも誰が優先などということはありません。 それでも先行者優先が釣り人たちの暗黙のルールとなっている以上、不要なトラブル避けるためにはそれを守った方が良いのは間違いありません。 暗黙のルールというのは排他的、閉鎖的で良い印象がしない言葉です。 ですが、もし釣り人の間に暗黙のルールが無かったとしたら、先に釣り場に着いたのに他の釣り人に場所を横取りされることがあるかもしれません。 暗黙のルールがあるからこそ、逆に快適に釣りをすることができます。 先行者優先は釣り人同士が余計なトラブルを避けるための知恵なのだと思います。 余談ですが、渓流釣りでは下流から上流へと釣り歩くのが基本で、先行者を追い越してはいけないという暗黙のルールもあります。 これも先行者優先の一つの形態です。





釣り座を決める


釣り場に着いたら釣り人たちの位置を確認し、どこで釣りをするのかを決めます。 釣り場の決め方は、先行者優先の考え方を指針としつつ、何を優先するかによって変わります。 例えば、私は周りに釣り人がいるのが嫌なので、釣果を犠牲にしてもできるだけ人がいない場所に行きます。 たくさん釣ることを優先するときは、釣れそうなポイントで周りの釣り人に迷惑が掛からないくらいの距離が取れそうな場所を探します。 釣り場に入る時、周りの釣り人と充分に距離が取れているならば挨拶はしなくても良いと思います。 周りの釣り人との距離が充分広く取れず、キャストのときにトラブルが起こりそうな距離ならば挨拶をしておきましょう。 ここは感覚の問題です。 なお、管理釣り場などが開門し、どやどやと釣り人達が入っていくような場合であれば挨拶は不要です。 前の人たちがどのくらいの距離を開けながら釣り座を決めているかを見て、隣の人との距離を決めれば良いでしょう。





帰りはゴミを残さない


釣りをして帰るときは、発つ鳥後を濁さずが基本です。 冒頭の項目で書いた通り、港湾などは誰かの管理下にあります。 そこで釣らせてもらっているのだから、釣り場を汚したら綺麗にしなければいけませんしゴミを残してはいけません。 自分の敷地が汚されたままになっていたら、誰だって良い思いはしません。 釣り場を汚したままにしてしまったり危険な行為が横行すれば、その釣り場が規制されることもあります。 自分で自分の首を絞めることになってしまいます。 また、釣れたフグなどを堤防に捨てるのもやめましょう。 フグを捨てれば海中のフグが減って本命を釣りやすくなると思うかもしれませんが、海中には無数のフグがいるのでそんなことをしても焼け石に水です。 堤防の管理者に迷惑が掛かりますし、周りに不快な思いをさせます。