【王宮からワット・ポーへ歩く】初めての海外バンコク七日間紀行・その28
初めての海外旅行で、タイの首都バンコクを七日かけて歩いた時の記録です。
このページでは、旧王宮殿を見学した後、チャオプラヤー川のほとりを散策し、ワットポーまで向かった時のことについて書いています。
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チャオプラヤー川のほとりへ
王宮を見学し終えた。
敷地内には他にも博物館があるらしいのだが、疲れたので外に出ることにした。
通りに出るも現在地は不明。
スマホで現在地を確認するのも面倒だ。
とりあえず、人通りの多い方に歩いてみる。
船着き場に出た。
このときは、王宮内を通って下の地図のようなルートで船着き場に出たようだ。
しばらく往来する船やチャオプラヤー川を眺める。
川を見ていると、船着き場の人から声をかけられた。
チャオプラヤー川を一周するクルーズ船がもう少しで出るらしい。
食指が動いたのだが、チラッと掲示に目をやると、結構な金額だった。
断ってその場を立ち去る。
チャオプラヤー川は、何とも雄大な川だ。
ずっと眺めていたくなる。
対岸にはワット・アルン(暁の寺)があるはずだ。
今日はそこが最終目的地なのだが、疲れて行けないかもしれない。
王宮周辺の土産物屋
船着き場の反対側には土産物屋が並んでいた。
ポストカードや雑貨など、観光地らしい土産が並んでいる。
水とポストカードを購入。
各地の屋台でしばしば見かけた、緑のココナッツにストローが刺さったジュースもあった。
飲んでみたかったが、何となく買わずじまいになった。
いずれ、また見かけたら飲んでみよう。
この辺りには王宮や大きな寺院など、有名な観光地が多い。
そのためか、観光客向けの土産物屋やレストランが多く並んでいた。
それにしても、ここに来てやっとポストカードを手に入れることができた。
北海道一周では、ポストカードをたくさん購入し、知人に送るのが習慣になっていた。
後で書いて郵便局から送ってみよう。
ワット・ポーへ向けて
次の目的地はワット・ポーだ。
スマホで現在地を確認しつつ、王宮の南に向かって進む。
王宮からワット・ポーは近いはずなのだが、王宮の敷地から北に出てしまったので、けっこう歩くことになった。
途中、路地への寄り道は欠かさず。
チャオプラヤー川、何度見ても良いものだ。
ワットポーシマッテル
王宮からワット・ポーへ向かう途中、疲れてフラフラ歩いていると、知らない人たちから声をかけられた。
「ワットポーシマッテル」
「ワットポーヤスミ」
片言な日本語がいかにも怪しい。
これはまごうことなき詐欺だ。
観光地が休みだと嘘をつき、高額なツアーに連れて行く手口だと、何かで読んだことがある。
手をかざしながら、何もかも知っているよという雰囲気を出して歩く。
彼らは簡単に引き下がってくれた。
それにしても、何故私が日本人だと分かったのだろうか。
日本人だと分かるような外見的特徴は無いと思うのだが、、、
強いて言うなら、花火の柄の手ぬぐいを首から下げていることぐらいだろうか。
声をかけられた場所は、下の地図の辺りだったと思うのだが、定かではない。
要衝について
先ほどのワットポーシマッテルの件にしても、パヤタイからカオサンに行くときに会った客引きにしても、客引きというのは居るべき場所に居るのだということが分かってきた。
旅行者が多く歩いている場所だと、一人や少数の旅行者でも、流れに乗って観光地に向かうことができる。
そんな場所での客引きは、分が悪いだろう。
極端な話、ワット・ポーの前で、周りの観光客がワットポーにどんどん入って行く中で、「ワットポーシマッテル」なんて言われても、信用するわけがない。
客引きの立場になれば、人通りの多い目抜き通りよりも、そこから離れた人通りの少ないところが狙い目のような気がする。
それでいて観光客が通りやすい場所。
そんな通りで待ち構え、少人数で歩いているような観光客を狙うのが、最も効率が良いだろう。
私が通った道は、ワット・プラケオからワット・ポーにつながる道だった。
観光客がよく通る道のはずだ。
なおかつ人通りがそれほど多くない。
客引きにはもってこいの場所だったのだろう。
あるべき場所にあるというのは客引きに限らない。
昨日までパヤタイ駅の周辺を散策していた。
あわよくばポストカードが手に入ればと思っていたのだが、結構町を歩いても、どこにも見当たらなかった。
それが今日、ワット・プラケオの近くの土産物屋で簡単に手に入ってしまった。
やはりポストカードといえば観光地に売っているものなのだ。
あるべき場所にあるというのは、考えてみれば当たり前のことだし、日本でも同じだ。
問題は、そのあるべき場所が分かるかどうかだ。
欲しいものがあったときに、どこを探せばよいのか見当がつくかどうか。
客引きを避けたいときに、どの道を通ればよいかが分かるかどうか。
これは日本での日常生活から察せられることもあるだろうし、海外で実際に体験してみて分かることもあるだろう。
こういうことが分かるようになれば、旅が楽になってくるに違いない。
ワット・ポーの入口へ
さて、ワット・ポーに近付いてきた。
バンコクの暑さにはいつまで経っても慣れない。
水分補給をしているのだが、疲れてクラクラする。
ワット・ポーは塀で囲まれており、入り口が分からない。
入れそうな場所を探しながらしばらく歩いた。
やっと入り口を発見。
ワット・ポーの南に狭い路地があり、そこのバス停近くから中に入ることができた。
もしかすると、入り口は他にもあるのかもしれない。
王宮からここまで、結構大変だった気がする。