いぼ痔の辛さよ

2024年6月18日全ページ

このページでは、誰でもなり得るいぼ痔について、後進に向け、私のいぼ痔歴と症状などを書いておこうと思う。

なお、話題柄、汚い表現も出てくると思うので留意されたい。

 

いぼ痔について

 

いぼ痔というものをご存じだろうか。

いぼ痔は痔の一種で、その名の通り、肛門にいぼができるもののことをいう。

 

痔でおなじみボラギノールのページに詳しいが、痔は大きく分けて、

・肛門にいぼのできるいぼ痔

・肛門が切れる切れ痔

・肛門周辺に穴が開く痔ろう

の3つがある。

 

ところで、痔について、私が小学生か中学生ぐらいのときに読んだ漫画が、今でも記憶に残っている。

何の漫画だか忘れたが、漫画の中でトイレにこもったおじさんが、尻から際限なく出る血と格闘していた。

 

漫画の印象が強かったからか、痔といえば切れ痔のことで、血がたくさん出るものだという認識ができた。

また、表現がおおげさな気がして、現実感がなかったため、まさか自分はこんなふうにならないだろうとも思った。

 

将来、自分が痔に悩まされるとは知らず、、、

 







初めてのいぼ痔

自分が痔であることを明確に意識したのは、社会人になってから5年ぐらい経ったころだったと思う。

 

トイレで大便をした後、トイレットペーパーで拭くと、何だか肛門に柔らかいものが出っ張っている感じがする。

トイレを終えた後もしばらく、肛門の辺りに違和感がある。

 

明らかにおかしく、これはもしかして痔なのではと思って調べてみると、いぼ痔というものがあることを知った。

症状が自分のものと一致している。

自分は痔だったのだと、そのとき初めて分かったのだ。

 

思い返せば、初めていぼ痔の症状が出たのはもっと前、中学生のときだった。

中学生のとき、大便をした後に少し違和感があったことをよく覚えている。

 

その時はいぼ痔などというものを知らなかったし、まさか自分が痔だとは思っていなかった。

肛門の違和感もしばらくしたら消えたので、あれは何だったのだろうと思いつつ、特に気に留めることはなかった。

 

先ほど書いた通り、自分が痔だと分かったのは、社会人になってからだった。

 




いぼ痔の症状

 

いぼ痔になると、大便をした時に肛門からいぼが飛び出る。

それが違和感となって残るのだ。

 

症状が小さいときは、時間が経つと飛び出たものが自然と元に戻る。

そうなると違和感が消え、気にならなくなる。

 

冒頭に書いた通り汚い話になるが、いぼが出ているときは、肛門に隙間が空いてしまうのか、汁が出てくることがある。

汁がパンツやズボンを貫通し、染みを作ることがあるので注意が必要だ。

 

いぼ痔だと分かってから、いぼを中に押し込むことを覚えた。

大便をして尻の始末をした後、再度トイレットペーパーを手にし、いぼを押し込む。

すると、症状の軽いうちはいぼが簡単に戻り、違和感もなくなるし、汁も出てこない。

 

いぼ痔になってからというもの、自分の尻がどうしてしまったのかと不安で仕方なかった。

それがいぼ痔だと分かり、対処法が分かってからは、いぼ痔など恐れるに足らずという気分になった。

 




いぼ痔が重くなる

ところが、いぼ痔の症状が重くなると、色々な問題が起こり始める。

 

まずいぼが大きくなってくる。

そうなると、簡単に押し戻せなくなってしまうのだ。

大便をするたびにいぼと格闘しなければならない。

かなり力を籠めないと戻らなくなるので、腕が痛くなってくる。

 

また、いぼが大きくなると、周りの肛門がひきつれて傷つくようになる。

排便のたびに鋭い痛みが走るようになってしまった。

いぼを戻すときも痛むので、痛みを我慢しながら、中々戻らないいぼと格闘しなければならない。

 

傷つくということは血が出るということでもある。

漫画のような大量出血ではないが、毎回排便のたびに血が出るようになった。

出血の方は、いぼが元に戻れば肛門からは出ないので、それほど大きな問題ではない。

 

ズキズキとした痛みは、いぼを戻してもしばらく続くようになった。

 

色々と試した結果、痔疾用の軟膏を潤滑剤代わりに指に塗り、指でいぼを肛門内に押し戻すのが良いと分かった。

指を肛門に突っ込んで、いぼを奥まで押し戻せば、その後は痛みもない。

指に軟膏を塗る代わりに、指サックを付けて押し戻すのも有効だった。

 

これで現状は落ち着いているが、今後どうなるかは分からない。

 

なお、症状については個人差があると思うので、いぼ痔になった人全員が、このようになるとは限らない。

 




いぼ痔を治せるのか

もちろん、このようになるまで放っておいたわけではない。

 

まずは市販の座薬や塗り薬、飲み薬を試してみた。

薬の効果はあり、いぼが小さく、柔らかくなったので、簡単に押し戻せるようになった。

だが、いぼ自体が無くなることはないし、薬を止めれば元の状態に戻ってしまう。

 

いぼが戻りにくくなり、出血し始めたころに医者にも行ってみた。

尻の話なので恥を忍んで行ったのだが、大したことは無いと言われてしまい、この医者は分かってくれないと思ったので、その後は行かずじまいになった。

 

さらに症状が悪化してから、他の医者にも行ってみた。

この医者は親身になってくれ、対応も良かったので通院し続けている。

 

いぼ痔の治療には、注射でいぼを小さくする方法などもあるようだが、どちらの医者もそういう治療は行わなかった。

まずは様子を見てみましょうと、薬を出してくれるだけだった。

 

おそらく痔というものは、まず薬や生活習慣の改善などで寛解を目指しながら、上手く付き合っていくような病気なのだろう。

症状がひどい場合には、注射などで治療を行うこともあるのかもしれないが、再発などのリスクもあるのかもしれない。

 




いぼ痔の予防

いぼ痔はそういう病気なので、如何にならないようにするか、なったとしても、如何に症状を悪化させないかが重要なようだ。

 

予防の方法については、ボラギノールのページを見るのが良いと思う。

 

思えば私は、ボラギノールのページに書いてあることと反対のことばかりしていた気がする。

・デスクワークなので座りっぱなし、尻に負担をかけ続けた

・慢性的な運動不足

・尻を拭くときに力をかけていた

 

特にひどかったのが、2024年の4月に仕事を辞めてからの半年間。

北海道やバンコクを歩いたりはしたものの、それ以外はほとんど運動せず、ずっと座りっぱなしだった。

そのおかげか、痔は悪化するばかりで、すっかり大痔主になってしまったようだ。

 

これからは心を入れ替え、生活習慣を改善していくことにしよう。



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Posted by 無郷庵