カヤックフィッシングのポイント探し

2021年8月30日アウトドア,カヤック,釣り,釣り全般

カヤックフィッシングのポイント選定


 

 

カヤックフィッシングはまだまだマイナーな活動であり、ネットにはどこで釣れるのかといった情報があまり載っていません。

しかも陸から釣るのとは違い、どこでも行けるからこそポイント選びが難しくなります。

 

このページでは、カヤックフィッシングを行うポイントを選ぶ際に大事なことを説明していきます。

 

カヤックの出しやすさ


 

まずカヤックフィッシングを行う上で、”どこで釣れるのか”の前に、”カヤックを出せるのはどこか”が重要です。

 

カヤックを海まで運ぶことを想定してみましょう。

 

まず広めの駐車場がある場所が良いでしょう。

隣に車があると、満足にカヤックを積み下ろしできません。

 

また、駐車場から海までの距離が近い場所が良いです。

あまり遠いとカヤックを運ぶのに苦労します。

海まで行く途中に階段や足場の悪い場所があると、途端にカヤックの運搬がかなり大変になります。

海に向かって下っている階段だと、行きは下りですが帰りは上りになるので、カヤックに乗って疲れていることもあってカヤックの運搬はかなりしんどくなります。

 

そして、場所によってはカヤックに乗ることが禁止されている場所もあります。

漁港の近くや漁船が多い場所で乗るのも、事故やトラブル回避のために避けたほうが良いでしょう。

 

漁業は生計を立てるための仕事であり、こっちは趣味で行うカヤックフィッシングです。

漁業関係者に迷惑を掛けてはいけません。

 

沖の漁網にも近づかないほうが良いでしょう。

ルアーが絡んでしまいます。

 

このように考えていくと、そもそもカヤックフィッシングができる場所自体、少ないことが分かります。

 

沖で魚が釣れるポイント


 

先程の条件を満たす場所の中から、今度は魚がいそうなポイントを選定していきます。

 

以下は私のポイント選びの経験則です。

カヤックフィッシングに行く前に、事前に魚が居そうな場所の見当をつけるときに重視する点を述べてみます。

 

1.陸から釣れている場所を調べる

魚が陸から釣れている場所を調べます。

青物などが陸から釣れる場所があれば、その沖にはさらに多くの青物がいる可能性が高いです。

 

陸からナブラが見える場所ならば、沖ではさらに多くの大規模なナブラが起きているかもしれません。

 

2.漁網が張られていること

これは先程書いた、漁業関係者に迷惑を掛けないという内容と矛盾するように見えますが、漁網があるということは、そこが魚の回遊ルートになっている可能性が高いということです。

漁網には近づかないのですが、漁網からある程度離れた場所でも魚がいる可能性が高いです。

漁網には近づかず、漁船が見えたらすぐに退散するなどして、漁師の方々には迷惑にならないように釣りをします。

 

3.近くに大きめの川が流れ込んでいること

河口はたくさん魚が集まる場所です。

川が海に流れ込んでいる場所も魚影が濃いように思います。

川を遡上する稚魚が集まったりするため、フィッシュイーターも多くなります。

 

ただ、河口は水の流れが複雑ですし、沖に流されてしまうのであまり近づかないほうが良いでしょう。

大きめの川が流れ込んでいれば、そこから離れた場所でもよく釣れます。

 

沖に出てからのポイント探し


 

事前にポイントの見当を付けておき、出航します。

 

以下は実際に海に出たときのポイントの探し方です。

 

カヤックで沖に出ると、辺り一面代わり映えしない海です。

よく見ると所々変化があったりするのですが、釣れるポイントを見つけるのは至難の業です。

 

そのため、カヤックフィッシングをする上で魚群探知機は欠かせません。

水深や底質・魚の有無など、カヤックの下の海中がどうなっているかひと目で分かります。

ナブラでも起きていれば話は別ですが、そうでもなければ、これ一台が有ると無いのとでは釣果が雲泥の差になります。

 

このように、小魚が底付近で群れているようなときはフィッシュイーターが釣れる可能性が高いです。

 

魚がアタックしてきたときの反応です。

 

魚を探す際は魚探を見るのが一番ですが、大まかにポイントの見当をつけるため、辺りにも目を凝らしてみましょう。

 

海面の変化の中でも分かりやすいのがナブラです。

海面の一部が黒っぽくなっていたり、魚が飛び跳ねたりします。

 

広い海でナブラを探すには、目を凝らすと同時に耳も凝らしましょう。

魚が跳ねると大きい水音が上がりますし、海面が黒っぽくなるナブラも”バシャバシャ”、もしくは”ザー”というような音が聞こえます。

 

また、海面だけでなく鳥の動きにも注意しましょう。

鳥が一定の場所を旋回していたり、海に突っ込んでいればその場所でナブラが起きている可能性が高いです。

 

鳥が一直線にどこかを目指しているときは、鳥がナブラを発見したのかもしれません。

その進行方向を目で追ってみましょう。

 

ナブラが出ていないときは潮目を探しましょう。

潮目は海流同士がぶつかってできるもので、海面に帯状の色が変わった部分ができます。

 

海流がぶつかる場所なので、近くで見るとこのように泡やゴミが浮いています。

この潮目付近も有望なポイントです。

 

また、海面に一部波が立っている場所があるかもしれません。

その真下には岩礁などがあることが多いです。

 

海底にポツンとあるストラクチャーも魚がいる可能性が高いです。