釣りと目標について

2021年8月24日アウトドア,カヤック,釣り,釣り全般

釣りと難しさ


 

何かの本に書いてありましたが、釣った魚の価値は、大きさや釣れた数などにあるのではなく、そのターゲット自身の難しさや、いかに釣りにくい状況で釣り上げたかにあるのだそうです。

もちろん、魚が大きいほど釣り上げるのは難しくなるため、難しさを基準にしても、大きい魚のほうが価値があることにはなるのだろうと思います。

 

釣る状況が難しければ難しいほど、そのターゲットには価値があるというのは賛同できます。

 

青物がよく回遊してくる堤防で、良い時期にガチガチのタックルで釣りをすれば、ほぼ間違いなく青物を釣ることができます。

 

また、青物が釣れる可能性の高い時期・場所でカヤックフィッシングをすれば、周りがナブラだらけになり、いくらでも青物が掛かってきます。

 

こういった釣りは、魚が釣れること自体は楽しいですが、釣れても予定通りなのであって、困難を達成するという面白さを味わうことはできません。

 

逆に、青物が回遊してくるかも分からない、何も実績の無いポイントで青物を釣ることができたなら、その一匹はかなり価値のある一匹となります。

 

青物が釣れるか分からないが、比較的水深があってベイトも回遊してくるのだからここなら釣れるはずだと見当を付け、釣れることを信じてルアーを投げ続けます。

場合によってはそのときの釣行でアタリすら無いかもしれませんが、それでもめげずにポイントに通い、やっと一匹釣り上げることができたとしたら、その一匹は達成感と自分への自信をもたらしてくれます。

 

釣りと目標


 

釣具屋に行ってみると、次はこの魚種に挑戦してみたいとか、この釣り方を試してみたいとか、これからの目標について考えてしまいます。

 

釣りの面白さというものを思い浮かべてみると、魚が釣れること自体が楽しいですし、たくさん釣れればさらに楽しいものです。

美味しい魚が釣れればとても嬉しくなります。

 

ただ、私はそれよりも、どれだけ困難なターゲットを釣ったか・どれだけ難しい釣り方で釣ったかということに興味があります。

たくさん釣れても食べきれないので、釣れる数は程々で、なおかつターゲットはある程度大きい魚が良いです。

こういった条件を考えながら、次の釣りの目標を立てていきます。

 

現在の私にとって、美味しさと難しさを兼ね備えているターゲットはアオリイカです。

最初に食べたときは、イカってこんなに美味しいのか、と思ったものです。

身に甘みがあり、これまで食べてきたイカとは別格の旨さでした。

 

釣る事自体も、どこで釣れるのか・エギをどのように動かしたら良いかなど、まだ確信を持ってこれだと言えることが少なく、ある程度釣れるようにはなりましたが、まだ難しいターゲットだと感じています。

 

地元でのアオリイカの釣り方やポイントなどを確立していきたいと思っています。

 

 

これから目標としたいことは、アオリイカ釣りの他にもう一つあります。

青物をフライで釣ることです。

 

6月頃からフライフィッシングを始め、2ヶ月ほど経ちました。

初めてのフライフィッシングは管理釣り場の裏磐梯フォレストスプリングスで行いましたが、ルアーでは全然釣れないトラウトが、フライではこんなに釣れるのかと驚きました。

 

フライでたくさん釣れたことも感動しましたが、フライフィッシング自体の面白さにもすっかり取り憑かれてしまいました。

 

自分で巻いたフライに魚が掛かってくることの面白さ。

 

軽くて飛ばないフライを、フライラインの特性を理解しながらいかに遠くへ飛ばせるかという技術を高めることの面白さ。

ラインがロッドのガイドから出ていくときのシューンという音も良いものです。

 

さらに、魚が掛かったときにフライラインを手で引っ張ってやり取りするので、リールを使った釣りよりもダイレクトに魚の引きを感じることができます。

 

このフライフィッシングで、何としても青物を釣ってみたいというのが今の目標です。

 

7月に一度、カヤックからフライでサゴシを狙ってみましたが、一匹も釣ることができませんでした。

 

サゴシのナブラは神出鬼没で、近くに現れたかと思えばすぐに消えてしまい、またどこかに現れるの繰り返しです。

この出たり消えたりするナブラを釣るためには、ナブラが起きてすぐ、ナブラの近くに疑似餌を投げ入れなければいけません。

 

メタルジグならばそれが簡単にできます。

重さがあるので遠投でき、かなり遠くのナブラも狙い撃ちできます。

投げるときのモーションも、事前に竿を後ろに構えておいて、ナブラが起きたら前に振り下ろすだけなので、ナブラが起きたらすぐにルアーを投げることができます。

 

ところが、フライだとそう簡単にはいきません。

慣れの問題もありますが、飛距離を稼いだり狙った場所に落とすのが、ルアーよりもはるかに難しいです。

 

ルアーフィッシングでは竿を振り下ろすだけで遠くまでルアーが飛んでいきますが、フライのキャストで遠投するには、ラインに推進力を持たせるため、事前に何度かラインを前後に振り回さなければいけません(フォルスキャスト)。

このフォルスキャストにも時間がかかってしまうため、できるだけ少ないフォルスキャストで、なおかつ遠投しなければいないという難しさがあります。

青物をフライで狙うのは、ルアーで狙うよりもかなり難しいと思います。

 

この難しい釣りを達成するため、最近、海岸などでフライを投げる練習を始めました。

糸の先端にはフライを付けず、フライラインとテーパーリーダーのみにして、早く遠くへ投げる練習をしています。

 

ラインの組み合わせやライン同士の結束方法も飛距離に関係してくるため、色々なラインを組み合わせながら、どうしたら飛距離が伸びるかを試行錯誤しています。

 

もしもサゴシがフライで釣れたなら、ゆくゆくは・・・