極寒の五頭フィッシングパークでニジマス・イワナ釣り
極寒の五頭フィッシングパークでニジマス・イワナ釣り
釣りの魅力と危険
年間何人も死者が出ている防波堤がよくニュースで取り上げられている。
釣りをしていて万が一事故があったら、家族にも場所の関係者にも多大な迷惑がかかる。
立ち入り禁止の場所であればなおさらだ。
釣りというのは恐ろしい趣味で、釣り人は魚を釣るという目的のためだけに危険を顧みずに釣りに向かってしまう。
それだけ魚釣りには魅力がある。
思えばカヤックに乗って沖に出るのも、一歩間違えれば死につながる行為だ。
色々と想定して、万が一カヤックが沈んでも沖から戻れるぐらいには準備を万全にしている。
でもどれだけ準備をしていても、自然が相手のことなので何が起きるかわかったもんじゃない。
常に危険と隣り合わせだ。
それでもナブラを独り占めできたり、大物が釣れたりするからやめられない。
今回の釣行も危険な釣行ではなかったものの、後で人に話したらもれなく全員からクレイジーだと言われるような、寒風吹きすさぶ中での釣りだった。
雪の五頭フィッシングパークへ
昨日の夜から雪が降っている。
湿り気を帯びた雪で量がそれほど多くないので、前のように通行困難になるほど積もりはしないだろう。
それでも雪道の運転は気を使うので、朝起きたとき、釣りに行くかどうか悩みに悩んだ。
とりあえず行ってみて、道路状況が悪ければ引き返すことにした。
道路状況は以前よりも悪くない。
道の両側には結構積もっているが、道路自体は走りやすい。
相変わらず雪景色がきれいだ。
五頭フィッシングパークに到着した。
日が差し込み始め、天気は思っていたほど悪くないようだ。
受付を済ませて準備する。
前回の釣行後、新しく道具をそろえた。
早速その道具たちを試したい。
雪の予報だからか、さすがに今日は釣り人が少ない。
除雪車が入ったばかりらしい。
滑らないよう気を付けながらポンドへ降りていく。
人が少なくて快適だ。
釣りの開始
とりあえず、プレッソ イヴ
今のところこれが一番釣果が良い。
カラーが良いのか重さなのか。
一番キャストしやすく巻きやすいバランスだ。
最初は全くアタリがなかった。
しばらく投げ続ける。
ポンドに日が差し始めた。
アタリは何度かあるが、中々乗ってこない。
ようやくヒット!!
きれいなレインボートラウト(ニジマス)だ。
またヒット。
ニジマスのパワーはそれほどでもなく、ULクラスの竿でも難なく寄せられる。
背中のマークがきれいだ。
以前に動物の体表模様をセルオートマトンでシミュレートした。
ニジマスの模様も同じような原理でできているのだろうか。
餌の時間
魚たちにとって待ちに待った餌の時間だ。
池の鯉のように餌に飛びついている。
この時間は釣り人にとっても待ちに待った時間だ。
ルアーを投げると餌と間違えて魚がヒットする確率が高い。
狙ってみたが、アタリはあったもののうまく針掛かりしなかった。
その後、買ったばかりの0.6gのスプーンを投げたりしてみたが、あまり遠くに飛ばせず使いにくかったので、結局イブの1.2gを使い倒すことに。
吹雪の到来
そうこうしているうちに雲行きが怪しくなり、雪が降り始めた。
さっきは日が差していたのに。
風が強まり、遠くでは雷も鳴っている。
風のせいで一段と寒さが増したように感じる。
手がかじかんでくる。
吹雪にめげずルアーを投げ続ける。
スプーンの動きが雑にならないよう、気を付けて巻く。
足元付近で何かがヒット!!
元気なイワナだ。
背中の斑点が特徴的。
静止写真が撮れなかった。
イワナはキープできないはずなので、水の中で針を外してリリースした。
強風が一段と強まる。
ここで音を上げる分けにはいかない。
せっかく来たので意地でももっと釣りたい。
強風も何のその。
もう一匹ニジマスをキャッチ。
銀色の体表がとてもきれい。
ここでさらに風が強くなった。
雪も本格的に降り始め、雷も何度か鳴っている。
手がかじかみ動かなくなってくる。
それでも何とか釣ってやろうと、スプーンを今まで通りの速度で巻き続ける。
かなりゆっくりな動作なので氷の彫像になってしまいそうだ。
寒さが上着を貫通してくる。
もう手足の感覚もない。
こうなっては自分との戦いだ。
もう一匹ゲット。
そろそろ限界が来たのでここまでにしよう。
もう満身創痍だ。
温泉へ・・・
帰りに前から気になっていた百花の里城山温泉に寄ろうと思い、脇道へと進む。
ところが、着いてみると今日は休館日だった。
ホームページを確認してから来るのだった・・・
そこで新発田温泉あやめの湯に直行。
あやめの湯はよく通う温泉施設だ。
お湯は茶褐色の濁り湯で、浴槽の底まで見えないぐらい濁っている。
お湯に入ると肌がすべすべする。
冷え切った体に温泉は効果大。
体の芯から末端までじわじわと解凍されていくような感覚だ。
ようやく手足の感覚がもとに戻った。
寒い日に釣りをした後は温泉に限る。
これ以上の幸福はそうそうない。