底物ヒラメとマゴチについて
~底物ヒラメとマゴチについて~
ヒラメについて
平べったい独特の姿をしたヒラメは、食べて美味しい高級魚として知られています。
食味が良く、大きい個体が釣れるので、釣り人に人気のターゲットです。
ヒラメの刺身は磯の香りがして、他の魚とは一線を画す美味しさです。
薄造りが定番のようですが、私は分厚く切るのが好きです。
平べったい形状の上、身が割れやすいので、ヒラメを刺身にするのは結構大変です。
ヒラメは淡泊な白身なので、刺身だけでなく、どんな料理でも美味しく食べられます。
50cmぐらいになると身が分厚く、結構食べごたえがあります。
焼き物にしても美味しいです。
よく似た魚にカレイがいますが、魚を正面から見た時に、
ヒラメは目が左に付いていて、カレイは目が右に付いているという違いがあります。
そのため、”左ヒラメに右カレイ”という言葉があります。
ヒラメは肉食性で、小魚などの小動物を襲って食べます。
釣ったヒラメの口からハゼが出てきました。
鋭い歯も見えます。
普段は砂底にべったり張り付いており、魚が近くに来ると跳びかかります。
魚を捕食する際は、結構上層まで泳いできます。
下は笹川流れでヒラメを釣った時の動画ですが、
ルアーを投げて着底させ、あおった瞬間に掛かってきました。
砂地にいるイメージが強いヒラメですが、
砂地に岩礁が混じっている場所の方がよく釣れます。
下の画像は笹川流れに潜って撮ったものですが、イメージとしてはこのような場所が良いと思います。
砂地に岩礁が混じり、ベイトフィッシュが多くいます。
実際にこの付近でヒラメを釣ったことがあります。
フィッシュイーターの常ですが、
ヒラメの釣果はベイトフィッシュの有無に大きく左右されます。
アジやイワシなどがよく釣れる漁港などもねらい目です。
良く釣れる時期は、6月の梅雨入り~7月後半までの夏にかけてです。
この時期は陸からキスやアジなどがたくさん釣れる時期で、
小魚を狙ってヒラメも接岸します。
マゴチについて
次にマゴチですが、マゴチはヒラメに比べて知名度が低いようです。
上の魚がマゴチです。
釣りをしない人に聞いてみると、
ヒラメは知っているけれどマゴチは知らないという人が多いです。
ですが、釣り人の間ではヒラメに負けず劣らずの人気ターゲットです。
ある程度手軽に大物が釣れ、ヒラメに劣らない食味が人気の理由です。
見た目は、キス釣りの時に掛かるメゴチを、かなり大きくしたような感じです。
頭はゴツゴツしています。
ヒラメと同じく魚食性の魚で、砂泥底の海底に潜み、通りがかった魚を食べます。
マゴチはヒラメに比べ、表層まで来ないと言われますが、
以前水深10mぐらいの場所でマゴチを釣った時に、
針に掛かったマゴチを追って、もう一匹のマゴチが水面まで泳いできました。
マゴチも結構表層まで泳いでくるようです。
刺身はヒラメよりブリブリとした食感です。
ヒラメもマゴチも淡泊な白身で、煮つけや刺身、鍋物や汁物・焼き物など、
どんな料理でも美味しく食べられます。
特に、真夏の日が照っている時期に捕れるマゴチを照りゴチと言い、
他の時期に捕れるものと比べ、とても食味が良いと言われています。
私は実際に夏のマゴチを食べたことがあるのですが、
味音痴なせいか、他の時期のものとの違いは分かりませんでした。
マゴチの大きさは、陸から釣れるのは最低でも30cmぐらいで、
場合によっては60cmや70cmのものが釣れることがあります。
陸から釣れる魚の中では、結構大きい部類です。
陸から釣りやすい時期はヒラメと同じ6月~7月後半くらいまでです。
実際は秋まで釣れるのですが、夏は海水浴シーズンで釣りがしにくくなるので、
照りゴチを釣れる場所は限られます。