ラッシングベルトの使い方について

2023年10月29日

ラッシングベルトについて

 

ラッシングベルトとは

このページでは、ラッシングベルト(タイダウンベルト・ラチェットベルト)という荷締め機付きのベルトについて、使い方を紹介します。

ラッシングベルトというのは、荷物などを強い力で固縛するために使われるベルトです。

ラッシングベルトの使い方

二りもはるかに大きな力で荷締めをすることができます。

複雑そうに見えますが、一回使い方が分かれば簡単に扱うことができます。

 

ラッシングベルトの利用例

私はカヤックを車載する際、このラッシングベルトで固定しています。

車にカヤックなどの重くて大きい物を固定するとき、人力でベルトを使って固定しただけでは、走行中が不安です。

ベルトが緩んで外れてしまうかもしれませんし、もしも荷物が道路に落ちたら大事故につながりかねません。

 

そこで、このラッシングベルトを使って頑丈に荷締めします。

カヤックの車載についてはこちらのページもご覧ください。

 

 







荷締め機の使い方

 

荷締め機にベルトを通す

まず、分かりやすいように荷物無しで荷締め機の使い方を説明します。

 

荷締め機の中にベルトの端を通していきます。

通したらベルトの端を折り返します。

ラッシングベルトの使い方

画像では、分かりやすくするためにベルトの端を短くしています。

実際に使うときは、荷締め機から長めにベルトを引き出しておきます

 

荷締め機の開閉

ここでベルトの端を強く引っ張り、人力で、できるだけベルトを締めておきます。

そして端を強く引っ張ったまま、荷締め機を閉じたり開いたりすると、荷締め機内の回転部にベルトが巻き付き、ベルトが締まっていきます。

何度も閉じたり開いたりを繰り返し、機械の力でベルトを締めていきます。

 

締め付けがきつくなってきたら、ベルトを引っ張ってテンションを見ながら締めつけてください。

あまり強く締め付けすぎると、固縛したい物が破損してしまいます。

 

十分に締め付けたら、荷締め機を閉じておきます。

 




実際に荷物を固定してみる

 

カヤックの固定

では実際に荷物を固定してみましょう。

まず固縛したいものにベルトを巻き付けます。

上の画像のように、ベルトが捻じれないようにしておきましょう。

荷締め機の方にヒラヒラしたベルトの端が来るようにします。

 

クッションを有効活用

ここから荷物を締めていきますが、荷物の破損を防ぐため、荷締め機が当たる部分にはクッションを当てておくと良いでしょう。

私は100均で売っているような滑り止めシートを、二回折って挟んでいます。

 

荷締め機を締める

前項で説明した通り、荷締め機にベルトを通してレバーを上下し、ベルトを締めていきます。

ベルトの締りを手で確認しながら、荷締め機を手で動かすのがきつくなるぐらいまで締めていきます。

 

締め終わったら、荷締め機から出ているベルトの端をベルトに結び付けてヒラヒラしないようにします。

 




ベルトの緩め方

 

ラッシングベルトを緩める

今度は、ベルトの緩め方について説明します。

ベルトを緩めるときは、荷締め機のレバーを引きます

下の画像の赤い矢印の部分がレバーです。

矢印の方向にレバーを引っ張ると、機械の固定が外れます。

この状態なら、ベルトを巻き付けている部分が回転するので、ベルトを機械から引き出すことができます。

 

ベルトが緩めにくい場合

ベルトを引き出しにくい場合は以下のことを試してみてください。

レバーを持ち上げてベルトを引っ張ったまま、下の画像のようにハンドルを開け閉めします。

そうすると、少しづつ機械が緩む方向に回転し、ベルトを引き出すことができます。

 

荷物を降ろすときは、ベルトを機械から全て引き出す必要はありません。

ベルトをある程度緩めたら、フックの部分を外せば荷ほどきできます。

ラッシングベルトの使い方

 

 




ラッシングベルトの長さ調整

 

ベルトの長さ調節

ラッシングベルトのベルト部分は、長すぎると扱いにくくなります。

同じ荷物を運び続けるようであれば、荷物を固縛したときに、丁度良い長さに切ってしまいましょう。

ラッシングベルトの使い方

 

機械で荷締めをしたとき、ベルトの不要な部分を切ってしまいます。

このとき切りすぎないように注意しましょう。

 

ベルトの端の処理

切ったら端をライターなどで炙っておきましょう。

よく炙っておかないと、ほどけてバラバラになるので要注意です。

 

 




荷締め機が錆びてきたら

 

金属部分が錆びたら

ラッシングベルトを使用していると、荷締め機の金属部分が錆びてくることがあります。

特に、私は海までカヌーを運ぶ用途に使っているので、海水のせいでなおさら早く錆びてしまいます。

 

荷締め機が錆びると、ベルト送りがうまくいかなくなったり、ベルトを引き出すことができなくなったりします。

そういった場合はKURE5-56の出番です。

錆びた荷締め機の駆動部分にスプレーし、何度か機械を動かしていると、滑らかに駆動部が動くようになります。

 

あまりにも錆がひどい場合は

あまりに錆がひどかったり、ベルトにほつれがあるようなときは、最悪の場合走行中に器械が壊れたり、ベルトが切れたりする可能性もあります。

ラッシングベルトは消耗品と捉え、ラッシングベルトを丸ごと交換したほうが良いでしょう。

 

ラッシングベルトは、重くて大きい物を車載するときに必須の物です。

ぜひ使ってみてください。



2023年10月29日覚書,全ページ

Posted by 無郷庵