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魚が釣れなくなってきた?














魚が釣れなくなってきた?


当サイト・を作ってから約5年が経ちました。 サイトを作成後、少しずつページを更新し続け、最近ではサイト全体のレイアウトも一新しました。 ページの内容更新はこれからも続けていく予定ですし、また新しいサイトも作成中です。 そのような中で書いたこのページは、「青物を釣ろう!!」の中では現状、一番新しく書いたページとなります。 さて、本題ですが、最近魚が釣れなくなってきました。 魚がいないから釣れない・技術的に釣れないというようなことではなく、心情的に釣れなくなってきたのです。 もっと分かりやすく言えば、魚が可哀そうで釣りに足が向かなくなってきたということです。 きっかけは色々ありますが、以前カヤックフィッシングをしていたときに、一匹のブリ(サイズ的にワラサ?イナダ?だったかもしれませんが、ここではブリとしておきます)が付いてきたことがありました。 カヤックに乗っていたらドーン・ドーンと響くような音がしていたので、船底を見てみたら、ブリがカヤックに何度も体当たりをしています。 カヤックを追い払おうとしていたのか、遊んでいるつもりだったのか、はたまた頭にでも付いていた寄生虫を取ろうとしていたのか、理由は分かりませんが、結局陸に上がるまでずっとカヤックに付きまとっていました。 後で撮影した写真を見てみると、丸々とした頭に、ヌボーっとした何とも愛嬌のある顔をしています。 これまでは、ブリといえば小魚を追い回して食べる、獰猛な肉食魚というイメージだったのですが、ゆったりとカヤックにくっついてきた様子や愛嬌のある顔を見て、自分の中でのブリに対するイメージがガラッと変わりました。 考えてみればブリのナブラも、鯉が口をパクパクさせてエサを食べているような、愛くるしい様子を連想させます(追い回される小魚はたまったものではないと思いますが)。 釣りは楽しいものですが、魚からしてみればたまったものではありません。 口に針をひっかけられて血を流し、呼吸の出来ない陸に上げられ、しまいには命を奪われることになります。 魚に痛覚が無いなんて話もありますが、もし痛覚がなかったとしても、死の恐怖は感じるでしょう。 キャッチアンドリリースの管理釣り場でも、魚を死なせないとはいえ、遊びで魚を痛めつけることになります。 そうして色々な釣り場に行くうち、魚が可哀そうだという気持ちが段々と強くなってきました。 堤防に釣り上げられて放っておかれ、呼吸ができないまま苦しんで死んでいくフグやサゴシたち。 管理釣り場では、フックが刺さった傷から病気にかかっている魚が釣れたり、切れた糸が巻きついたまま泳いでいる魚もいました。 最近ではこういった釣り場からすっかり足が遠のきました。 ふと、ベジタリアンもこういった気持ちでベジタリアンという生き方をしているのかと思いました。 一口にベジタリアンといっても、動物から毛なども含めて一切搾取しないという完全菜食主義者から、一部の動物は食べることを許されているというベジタリアンまで様々です。 私の友人の外国人は、養殖の動物は食べないというベジタリアンでした。 当時は文化の違いに驚きましたが、今ではその気持ちが分かるような気がします。 魚が可哀そうなので釣るのをためらうようになった一方、釣りは楽しいのでやめられないと思う自分もいます。 そこで自分の中でルールを設け、その中で釣りを楽しむことにしました。 1.リリースは手早く、キープする場合もすぐに締めて魚を長く苦しませない 2.ルアーのフックはシングルのバーブレスを使う 3.釣り人が多い場所には行かない 節度を守り、魚をいたわりながら釣りを続けていきたいと思う次第です。